【離婚準備マニュアル】お金の不安はどう解消する?離婚に向けて準備しておくことリスト詳細解説

離婚の手続きをすすめる上で、まずは離婚に向けた準備が重要になります。離婚後も安心して生活できるように、夫婦にどのような財産があるのかチェックしておく必要があります。別居を検討している場合は、別居後の生活費の確保も重要です。相手の不倫やDVなどを理由に離婚を考えている場合は、慰謝料を求めたりするために不倫やDVの証拠を事前に集めておく必要があります。この記事では、こうした離婚に向けて準備しておくことを詳しく解説します。

目次

  1. なぜ離婚の準備が重要なのか
  2. 準備リスト(一般的に必要なこと)
    1. 財産の内容を確認する
    2. 生活費を用意する
  3. 浮気・不倫を理由に離婚したい場合の準備
  4. DVを理由に離婚したい場合の準備
  5. 性格の不一致を理由に離婚したい場合の準備
  6. まとめ

なぜ離婚の準備が重要なのか

なぜ離婚の準備が重要かというと、離婚の手続きをスムーズに進めて、離婚後の生活を安定させるためです。 相手が離婚を拒否する場合、離婚したい理由(不倫、DVなど)を裏づける証拠が重要になります。 離婚を切り出してからだと、相手に証拠を処分されるなど、十分に証拠を集められないおそれがあります。そのため、離婚を切り出す前に、証拠の確保に時間をかける必要があります。 また、離婚後の生活を踏まえて衣食住の生活設計を今の時点から十分に検討しておく必要があります。 これらの準備をしない場合、次のようなデメリットがあります。

  • 十分な慰謝料、養育費、財産分与が受けられない
  • 子の親権を確保できない
  • 離婚後に生活が困窮する(主婦など経済的に劣位の配偶者の場合)

準備リスト(一般的に必要なこと)

離婚の準備として一般的に、次のようなことを行ないます。

  • 財産の内容を確認する
  • 生活費を用意する

財産の内容を確認する

結婚している間に貯めたお金や不動産、車などの財産は、夫婦の共有財産となります。そのため、離婚する際は、一定の割合で分けるよう、配偶者に要求することができます。「財産分与」といいます。 財産分与の対象となるのは、以下のような財産です。

  • 預貯金
  • 有価証券
  • 不動産
  • 生命保険・個人年金
  • 自動車
  • ゴルフ会員権
  • 退職金
  • 結婚後に購入した家財道具

夫婦どちらか一方の名義になっている財産であっても、結婚後に手に入れた財産は、夫婦共同の財産だと考えられています。 自分の場合は、どの財産を配偶者と分け合うことになるのか、別居する前に確認しておくとよいでしょう。

生活費を用意する

別居を始める前から、別居後と離婚成立後の収支をあらかじめシミュレーションしておくことで、ある程度心の準備ができた状態で新たな生活を始めることができます。 毎月の衣食住にかかるお金のほか、通信費や医療費、子どもの教育費などがどのくらいか、わかる範囲で全て書き出してみましょう。 必要と考えられる生活費に対して、収入が足りないことが予想される場合は、就職・転職をすることや、仕事を増やすことなどを考える必要があります。 別居は、安定した収入を確保した上で始めることが理想的ではありますが、急を要する場合は、実家に戻るという選択をして、家賃や生活費の負担を抑えることを検討してもいいかもしれません。 実家に戻ることができず、アパートやマンションを借りて生活を始める場合は、引っ越し費用や敷金・礼金を支払うためのまとまったお金が必要です。 毎月の家賃負担も大きいため、別居後の経済面については、あらかじめ計画を立てておいたほうがよいでしょう。 なお、あなたに収入がない場合や、配偶者より収入が少ないような場合には、別居中の生活費(婚姻費用といいます)を配偶者に支払ってもらえる可能性があります。

別居中の生活費について。

相談者の疑問 離婚協議中です。別居中で私が子供と実家で暮らしてます。

夫に、生活費を入れてほしいとお願いしても、「離婚することが決まっているから払う必要はない」と言われました。

離婚することが決まっている場合、夫には生活費を払う義務がないのでしょうか。義務がある場合、どのようにして請求すれば良いのでしょうか。

新保 英毅の写真 弁護士の回答新保 英毅弁護士 離婚協議中で別居している場合でも、離婚成立までは双方の収入に基づいた婚姻費用(生活費)の分担を求めることができます。

婚姻費用分担の開始は基本的には調停申立時であり、過去に遡りませんので、早めに申し立てをされた方がよいかと思います。

婚姻費用の相場は、子どもの人数や夫・妻の収入によって変わってきます。自分の場合どのくらい請求できるのか確認するには、こちらの表をご覧ください。

浮気・不倫を理由に離婚したい場合の準備

浮気・不倫(不貞行為)を理由に離婚したい場合には、浮気・不倫の証拠を集める必要があります。 不貞行為があったことを証明するための証拠として、もっとも確実なのは、性行為そのものが写った映像や写真です。 しかし、そうした証拠が存在するケースはほとんどないでしょう。 そのため、「性行為があったこと」を推測させる証拠を集めていくことになります。 不貞行為の証拠となり得るものは、配偶者以外の異性と性的関係を持ったことを推測できる現場を押さえた写真やビデオなどの映像です。 性行為の最中ではなくても、ラブホテルに出入りする写真や映像があれば、性行為があったことを強く推測できるため、有力な証拠となります。 ビジネスホテルに出入りする写真や映像は、「仕事の打ち合わせをしていた」などと言逃れをされる可能性があるため、ラブホテルでの写真や映像に比べれば、不貞行為の証拠としての価値は下がるでしょう。 「その日は、仕事が入っていなかったはずだ」など、他の証拠とあわせて、不貞行為があったことを証明することになります。 写真や映像の他に証拠となり得るものには、次のようなものがあります。

  • 性的関係を持ったことが推測できるメール、LINE、メモ、日記
  • 性的関係を持ったことが推測できる領収書やクレジットカードの明細(ラブホテルなど)
  • 配偶者や不倫相手が、性的関係を持ったことを認めた発言の録音

離婚裁判のような民事事件では、基本的に、裁判で提出できる証拠に制限はありません。配偶者や不倫相手の会話をひそかに録音しても、その録音データを証拠として使うことができます。 ただし、当然ですが、「不倫相手の自宅に忍び込んで盗聴・盗撮する」といった、明らかに違法な方法で集めた証拠は、裁判で使えない可能性があります。証拠を集めるときには十分に注意しましょう。

性行為を伴わない不倫でも、裁判で離婚が認められる場合があります。

DVを理由に離婚したい場合の準備

配偶者から暴力(DV)を受けて離婚を考えている場合、最優先ですべきことは、警察や公的機関に相談し、配偶者から離れて身の安全を確保することです。 配偶者と一つ屋根の下で暮らしながら離婚を切り出したり、配偶者への法的な措置を取ろうとしたりすると、相手が逆上してDVがエスカレートする恐れがあるからです。 そこで、まずは配偶者と別居するなどして、自分や子どもが危険にさらされない状況を確保しましょう。離婚に向けた手続きなどは、その上で進める方が安全です。 身の安全を守るためには、警察や弁護士への相談、DVシェルターを利用するなど複数の手段があります。 以上を前提に、可能な範囲でDVの証拠を集めましょう。 証拠として認められるのは、たとえば以下のようなものです。

  • 診断書
  • 写真
  • 録音・録画
  • メール
  • 日記
  • 配偶者が書いた念書

性格の不一致を理由に離婚したい場合の準備

性格の不一致で離婚する場合には、基本的には夫婦の話し合いで離婚に合意する必要があります。 ただし、次のような事情がある場合には、「婚姻を継続し難い重大な事由」があるとして調停離婚や裁判離婚が認められるケースもあります。

  • 配偶者の親族との不和
  • 過度な宗教活動
  • 性行為の拒否・強要
  • 重大な病気・障害
  • 働く意欲がない・浪費
  • 長期間別居している

このような事情がある場合には、証拠を集めておくとよいでしょう。

まとめ

離婚したいと思ったら、離婚に向けて準備を始めましょう。離婚の準備には、財産の確認や、別居後の生活費の用意、離婚理由の証拠集めなどがあります。 離婚するにあたって、「離婚条件が正当な内容かわからない」「離婚後に養育費などの支払いが滞ったらどうしよう」といった不安を感じている方は、弁護士への相談を検討することをおすすめします。 法律の専門家である弁護士は、あなたが有利な条件で離婚できるよう、また、慰謝料や養育費といったお金を確保できるよう、サポートしてくれます。離婚届を提出する前に、弁護士からのアドバイスを受けておくことで、不安なく離婚に踏み切ることができますし、離婚後のトラブルも防げるでしょう。

記事のタイトルとURLをコピー

次に読みたい記事
2

あわせて読みたい関連記事
5

解決までの流れ

解決までの全記事

妊娠中に読んでおきたい記事の一覧を見る