自転車同士の衝突事故でも警察は呼ぶべき? 【弁護士Q&Aまとめ】

自転車は日常生活の移動手段として多くの人が利用しています。万が一自転車同士で事故が起こり、自転車が壊れるなどの被害がでた場合、その後はどのような対応をするべきなのでしょうか。

  • 自転車同士の接触事故でも警察は呼ぶべき?
  • 自転車保険に加入していない場合、補償は受けられるの?

ここではこうした疑問を解消するために、「みんなの法律相談」に寄せられた実際の相談事例と、弁護士の回答をもとに解説します。

目次

  1. 自転車同士がぶつかった事故でも警察を呼ぶべき?
  2. 自転車保険に加入していなかった場合、補償はどうなる?

自転車同士がぶつかった事故でも警察を呼ぶべき?

自転車同士がぶつかって物が壊れた事故の場合、「ケガも軽いし、被害があまり大きくないから…」と、警察を呼ぶべきかどうか迷ってしまうかもしれません。どのような対応をすべきなのでしょうか。

自転車同士の接触事故(物損事故にて届出)

相談者の疑問 自転車同士の接触事故について。朝、T字の所で私が坂道を登り、お互い曲がろうとしたところ、接触しました。

私も足を捻挫し相手も自転車のハンドルが肋骨に直撃し内出血をおこしているとのこと。その場はお互いの連絡先を交換し問題があれば連絡するとお互い自転車をこいでさよならしました。

私がパニックになり警察を呼ばなかったことに問題があり、先ほど警察から連絡ありました。事情聴取するから出頭するようにとのこと。

相手側からも連絡あり。物損事故で届け出をし、とくに病院代を請求しようとは思っていないが、自転車の後輪の軸が曲がっているので自転車保険などで修理してほしいとのこと。

これはすべて私が悪いのでしょうか。事情聴取なるものを受けたことがなく、とても不安です。過失割合や今後の対応についてアドバイスを下さい。

松本 篤志の写真 弁護士の回答松本 篤志弁護士 事故状況を把握できていないことを前提に、基本的には双方に過失が認められるように思います。

ですから、あなた側の損害(人身、物損)については、相手方が賠償責任を負い(ただし過失相殺が問題となり)、他方、相手方の損害については、あなたが賠償義務を負う(ただし過失相殺が問題となる)ことになるでしょう。

自転車については、事故の証拠物ですから、運搬方法は別として、警察にみてもらう必要はあるでしょう。

今後は、警察への説明ではあなたの記憶しているところをできるだけ正確に言う必要があります(記憶と全く異なる内容を述べてしまうと、後から修正するのが非常に困難となります)。

また、最終的に保険を使うかどうかは別にして、必ず任意保険会社には事故の報告をしておくべきです。

通院治療期間がのびてその通院慰謝料を請求された場合、多額の賠償が認められてしまう可能性もありますから、保険会社への通知は不可欠です。

弁護士に相談してみる 実際の法律相談事例を見てみる

自転車保険に加入していなかった場合、補償はどうなる?

自転車保険に加入していなかった場合、壊れた物の修理代などの補償を受けることはできるのでしょうか。

自転車同士の事故について、人身と物損どっちが良いですか?

相談者の疑問 先日自転車同士で事故を起こしました。一時停止や信号のない十字路で、私は広い道の左側を走行していました。相手は道幅1メートル程度の脇道から十字路に向かって走行し、交差点でちょうど出会い頭にぶつかった形です。

事故直後、相手は声をかけることなく立ち去って行きました。腰の痛みが酷く、その後すぐに受診したところ腰椎を骨折し入院となりました。

警察にも届け出ましたが、私自身自転車保険に加入していないため、人身にすると相手が被害を届け出た場合に私にも損失があるので、物損にした方が良いと言われて物損処理をしてもらいました。

後日調べてみると、賃貸契約の際に加入した火災保険で、相手に対して保険がおりることが判明しました。

そうなった場合、物損から人身に切り替えた方が良いでしょうか。それとも、このまま物損で処理した方が良いのでしょうか。もう1つ、このようなケースで相手が自転車保険に加入している場合、保険がおりるのでしょうか。

松本 篤志の写真 弁護士の回答松本 篤志弁護士 自転車同士の事故の場合、人身事故の届出をしたとしても、重大事故でない限り、重過失致傷罪などで実際に起訴されることはありません。不起訴(起訴猶予)となります。ですので、人身事故の届出をしたからといって、刑事処罰などの心配は不要でしょう。

人身事故としての届出がなされれば、実況見分を行い実況見分調書が作成されるでしょうから、今後仮に訴訟などになった場合に事故状況についての重要な証拠となります。
人身事故としての届出をするのに越したことはありません。

相手方の保険については、自転車専用のものに限らず賠償保険などがある場合もあり得ますが、保険の有無に限らず、相手方に(過失相殺後の)損害額を請求することができます。

もちろん、相手方が賠償保険の契約をしていれば回収などの不安はなくなりますが、契約がないからといって請求できないというものでもありません。

弁護士に相談してみる 実際の法律相談事例を見てみる

記事のタイトルとURLをコピー

慰謝料や損害賠償金額を計算する

お悩みの解決策を探す