交通事故

弁護士監修記事 2018年03月14日

交通事故紛争の交渉を弁護士に依頼するときに必要な費用の相場

交通事故の被害にあって保険会社(加害者)に賠償を求めて示談交渉などを進めていく際、弁護士に交渉を依頼することを考える人もいるでしょう。 この記事では、交通事故の損害賠償請求を弁護士に依頼する際に必要となる費用の相場や、弁護士費用を負担してもらえる保険の特約などについて解説します。弁護士に依頼することを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. 弁護士費用はどのくらいかかるのか?
    1. 法律相談料
    2. 着手金
    3. 成功報酬
  2. 弁護士費用特約を利用する
    1. 弁護士費用特約の補償内容

弁護士費用はどのくらいかかるのか?

法律相談料

法律相談料とは、弁護士に対して交通事故問題の相談をする際にかかる費用のことです。 30分5,000円程度が一般的ですが、最近は初回に限り相談料無料で行っている弁護士事務所も少なくありません。

着手金

着手金は、事件に関して弁護士に依頼した時に支払う代金です。依頼者の望む結果が得られなかったしても返還されることはありません。

示談交渉を依頼する場合

示談交渉の場合は、10万円~20万円が着手金の相場となっています。

裁判手続きを依頼する場合

裁判手続きを依頼する場合、以前は弁護士が自由に報酬基準を定めることはできなかったので、日本弁護士連合会(日弁連)が報酬基準の規定を定めていました((旧)日本弁護士連合会報酬等基準)。 この規定が廃止され、弁護士報酬の基準を弁護士が自由に設定できるようになった現在でも、多くの弁護士事務所がこの基準をもとに金額を算出しています。 一般的には、「経済的利益の●%」という形で定められています。 経済的利益とは、「弁護士に依頼したことによって増加した利益」を指します。次のようなケースで考えてみましょう。

  • 被害者が交渉した際は、保険会社は300万円の支払いしか認めなかった。
  • 弁護士に依頼した結果、1800万円の賠償金を得られた
  • 着手金は経済的利益の20%

この場合、「弁護士に依頼したことによって増加した金額」は「1800万円 - 300万円 = 1500万円」となります。報酬金はその20%なので、300万円になります。

弁護士によっては、経済的利益を「実際に依頼者が得た金額」とする場合もあります。弁護士に依頼する際には、経済的利益の考え方についても確認するようにしましょう。

(旧)日本弁護士連合会報酬等基準によれば、交通事故の損害賠償請求事件の着手金は次のように定められています。

経済的利益 着手金
〜300万円 経済的利益の8%
300万円1円~3000万円 経済的利益の5%+9 万円
3000万円1円~3億円 経済的利益の3%+69 万円
3億を超える場合 経済的利益の2%+369 万円

成功報酬

示談交渉を依頼する場合

成功報酬は、事件解決に成功した場合に事件終了時に支払う金額のことです。 経済的利益の10%~20%程度で設定している事務所が一般的です。依頼する際は、問い合わせて確認したほうがよいでしょう。

裁判手続きを依頼する場合

着手金と同様、旧弁護士報酬基準に則った事務所が多いようです。(旧)日本弁護士連合会報酬等基準によれば、交通事故の損害賠償請求事件の報酬金は次のように定められています。

経済的利益 着手金
〜300万円 経済的利益の16%
300万円1円~3000万円 経済的利益の10%+18 万円
3000万円1円~3億円 経済的利益の6%+138 万円
3億を超える場合 経済的利益の4%+738 万円

裁判手続きの着手金・報酬金も、事務所によって異なる基準を定めている場合があります。具体的に依頼を検討する際は、弁護士事務所に問い合わせて確認するようにしましょう。

日当

日当とは、弁護活動の中で、出張しなければならない際にかかる費用のことです。遠くの裁判所や事故現場に出向く際などにかかるでしょう。半日あたり3万円~5万円程度が一般的ですが、出張する場所や、それぞれの弁護士事務所によって異なるので、依頼する際に確認するようにしましょう。

実費

文字通り、実際にかかった費用のことで、示談交渉や裁判で書面のやりとりをする際の郵送代や印紙代などの代金が含まれます。弁護士が裁判所などに移動する際の交通費もこれに含まれます。

弁護士費用特約を利用する

自分や家族が加入する自動車保険や火災保険などに、弁護士費用特約が付いている場合、弁護士費用を保険で賄える可能性があります。 弁護士費用特約とは、弁護士費用を保険会社が負担してくれることを内容とした自動車保険などに付けられる特約です。自分が加入する場合だけでなく、家族が加入している場合なども利用できる可能性があります。

弁護士費用特約の補償内容

交通事故問題を弁護士に相談する際は、法律相談料がかかりますが、まずこの費用が補償されます。契約内容によって異なりますが、10万円程度までとなります。 また、弁護士へ依頼した場合に、示談交渉や裁判などにかかった費用(弁護士に支払う着手金や報酬金など)も補償されます。こちらも契約内容によりますが、300万円程度までが限度額という内容が一般的です。

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