相続税

弁護士監修記事 2018年09月30日

相続税を納める5つの方法と手続き | クレジットカード払いはできるのか

相続税を納める方法は、窓口で支払うだけではありません。以下のような方法でも支払うことができます。

  • クレジットカード払い
  • コンビニ払い
  • インターネットバンキングで支払う方法

この記事では、それぞれの支払い方法について詳しく解説します。

目次

  1. 相続税は10か月以内に納める
  2. 相続税を納める5つの方法
    1. 税務署の窓口で支払う方法
    2. 金融機関の窓口で支払う方法
    3. インターネットバンキングで支払う方法
    4. クレジットカードで支払う方法
    5. コンビニエンスストアで支払う方法
  3. 相続税の納付後に手続きが必要な場合

相続税は10か月以内に納める

alt 相続税の申告が済んだら、納税をします。 納税が必要な場合でも、納税書が税務署から送られてくるわけではなく、自分で手続きをしなければならないので、気をつけましょう。 納税の期限は、申告と同じく、被相続人が死亡したことを知った日の翌日から10か月以内です。 たとえば、1月6日に死亡した場合にはその年の11月6日が申告期限になります。 期限日となる日が土曜日、日曜日、祝日などの場合は、翌日が期限となります。 期限までに納税しなかった場合には、利息にあたる延滞税がかかる場合があるので、気をつけましょう。 相続税の支払いは、現金での一括払いが原則です。 期限までに支払うことが難しい場合には、期限を延ばして分割払いにできる可能性があります。「延納」といいます。 現金で支払うことが難しい場合には、不動産などの「物そのもの」を納める方法があります。「物納」といいます。 延納や物納をするには、期限までに申請書を税務署に提出する必要があります。 詳しくはこちらの記事で解説しています。

相続税を納める5つの方法

alt 納税の手続きは、各相続人がそれぞれ別々に行います。 納税の方法は、次の5つがあります。

納税方法 注意点
税務署の窓口で支払う ・支払いは現金のみです。クレジットカードは利用できません。
金融機関の窓口で支払う ・支払いは現金のみです。クレジットカードは利用できません。
インターネットバンキングで支払う ・インターネットを利用できることが必要です。
・利用できない金融機関があります。
・利用可能額は金融機関によって異なります。
・領収書は発行されません。
クレジットカードで支払う ・インターネットを利用できることが必要です。
・相続税が1,000万円未満、かつ、クレジットカードの限度額の範囲内で利用できます。
・手数料がかかります。
・領収書は発行されません。
・納税証明書が発行されるまで3週間程度かかる場合があります。
コンビニエンスストアで支払う ・相続税が30万円以下の場合に利用できます。
・利用できないコンビニエンスストアがあります。

それぞれの方法を詳しく解説します。

税務署の窓口で支払う方法

税務署の窓口に現金を持っていき、相続税を支払います。 相続税の申告書を提出した税務署で支払う必要があります。 納付できる時間は、8時30分から17時(土日祝日を除く)です。 税務署の窓口で「納付書」という振込用紙のような紙をもらい、自分で納税額などを記入します。 記入できたら、窓口に納付書を持っていき、相続税を支払います。 支払いは現金のみです。クレジットカードは利用できません。

金融機関の窓口で支払う方法

金融機関の窓口に現金を持っていき、相続税を支払います。 相続税の支払いができる金融機関は、日本銀行のホームページから「歳入代理店一覧」をクリックして確認することができます。 納付できる時間は、金融機関ごとに異なります。金融機関に問い合わせましょう。 納付をするには、「納付書」という振込用紙のような紙に、自分で納税額などを記入する必要があります。 納付書は、金融機関の窓口にありますが、在庫切れなどの場合もあります。金融機関に納付書がない場合には、税務署に連絡して用意することになります。 納付書を用意できたら窓口に持っていき、相続税を支払います。 支払いは現金のみです。クレジットカードは利用できません。

インターネットバンキングで支払う方法

インターネットバンキングとは、インターネットに接続して振込みなどができる銀行のサービスのことです。 インターネットバンキングを利用して、相続税を支払うことができます。 この方法で支払うには、インターネットを利用できることが必要です。 インターネットバンキングで納付できる金融機関は、こちらから確認することができます。 納付できる金額や時間帯は、金融機関ごとに異なります。また、金融機関によっては手数料がかかる場合があります。詳しくは金融機関に問い合わせましょう。 インターネットバンキングで相続税を支払う場合、領収書は発行されません。領収書が必要な場合には、税務署や金融機関の窓口で支払いましょう。

必要な準備

インターネットバンキングで相続税を支払うには、次のような準備が必要です。

  1. インターネットバンキングの口座を開設する
  2. e-Taxの利用開始手続きをする

まず、利用可能な金融機関を確認し、インターネットバンキング(またはモバイルバンキング)が利用できるように登録を申込みます。新しい口座が必要な場合には、口座を開設します。 どのような手続きが必要かは金融機関によって異なるので、金融機関に問い合わせましょう。 次に、e-Taxの利用開始手続きをします。 手続きはこちらのページからできます。

クレジットカードで支払う方法

クレジットカードで相続税を支払うには、インターネットから「国税クレジットカードお支払いサイト」にアクセスし、必要事項を入力して、手続きをします。 分割払いやリボ払いを選ぶこともできます。 この方法で支払うには、インターネットを利用できることが必要です。 納付できる金額は、相続税が1,000万円未満、かつ、クレジットカードの限度額の範囲内です。 クレジットカードで支払う場合、手数料がかかります。金額は納税額によって異なります。最初の1万円までは76円(税別)、それ以降は1万円ごとに76円(税別)が加算されます。

納税額 手数料
(税別)
1円〜10,000円 76円
10,001円〜20,000円 152円
20,001円〜30,000円 228円
30,001円〜40,000円 304円
40,001円〜50,000円 380円
※以降、10,000円を超えるごとに決済手数料76円(税別)が加算されます。  

クレジットカードで相続税を支払う場合、領収書は発行されません。領収書が必要な場合には、税務署や金融機関の窓口で支払いましょう。 クレジットカードで支払った場合、納付済みの納税証明書が発行できるようになるまで、3週間程度かかる場合があります。 手続きは「国税クレジットカードお支払いサイト」からできます。

コンビニエンスストアで支払う方法

コンビニエンスストアで相続税を支払うには、税務署でコンビニ納付専用の納付書を入手して、コンビニエンスストアで支払います。 この方法が利用できるのは、相続税が30万円以下の場合です。 利用できるコンビニエンスストアは、こちらで確認できます。 納付するには、税務署に行って、コンビニ納付専用の納付書を入手する必要があります。窓口でコンビニ納付を希望する旨を伝えましょう。

相続税の納付後に手続きが必要な場合

alt 次のような場合には、相続税の納付後に、改めて手続きが必要です。

  • 申告内容が間違えていたことがわかった。
  • 申告後に遺産分割が終わった。

手続きについては、この記事の下の「あわせて読みたい関連記事」で詳しく説明しています。

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