
時代が求める弁護士へ
外交官ではなく、弁護士を選んだ
実は私は最初、弁護士志望ではなく、外交官志望だったんです。海外の国とのより良い関係を目指して外交を担当する専門家に憧れ、法律や政治を勉強しようと法学部に進学しました。
ところが、法学部に入学してみると周りには司法試験を目指して勉強する人もいて、弁護士という職業を急に身近に感じるようになりました。とても悩みましたが、組織に属さず自分の判断と責任で仕事ができるという“自由業”なところに惹かれ、最終的に弁護士の道を選びました。
弁護士の仕事をする上での私のモットーは、“先入観を持たないこと”です。 弁護士の仕事を一言でいうと、“知識・知恵を提供するサービス”。知識量を増やしていく努力をするのは当たり前。私も常日頃から本を読んだり、積極的にセミナーに参加したりと勉強を重ねています。
しかし、法律や社会情勢というものは時代に沿って変わっていくものですし、知識だけでは人の悩みを解決できないことの方が多いです。だから依頼者の話をもれなく聞き出すことが一番大事なのです。 先入観を持たずに傾聴するスキルと親しみやすさを掛け合わせて、丁寧なリーガルサービスを提供する弁護士でありたいです。
心を整えるお手伝い
2018年現在、私の担当事件の半分以上は離婚・男女問題です。離婚や男女問題に悩む人が一番多い年齢層は、30-40代です。結婚や妊娠など、女性はもちろん、男性の人生においても大きなイベントが多い年代ですよね。私も子供が生まれて自分が父親になってからは、共感できることやアドバイスできることがとても増えました。
離婚・男女問題の中には、財産分与を伴う離婚問題も多いですが、不貞の慰謝料請求、婚約破棄問題、未成年の妊娠・認知、などのご相談も絶えることはありません。
つまり、パートナーからの裏切りに直面してしまった方々からのご相談が多いということです。 相談内容はそれぞれですが、大きなストレスを抱えていることはみなさんに共通しています。大切な人に裏切られることほど、辛いことはありません。悔しさ、虚しさ、憤り….。様々な感情が湧き出ると思います。まずは我慢せずにありのままの気持ちを吐き出してください。
お子様連れでも安心して相談していただけるようにキッズスペースもご用意していますし、「証拠がない」と悩まれている方には探偵と連携しての解決方法もご案内可能です。法律を長々と説明することはせずに、依頼者にどんな選択肢が残されているのかを分かりやすくをお話しすることを心がけています。
初回相談で全てを解決することは難しいですが、初回相談で上手に気持ちの整理ができると、そのあと落ち着いた気持ちで事件と向き合うことができます。心を整え、ゆっくりと、でも確実に前に進みましょう。
他業界での常識を取り込み続ける
離婚問題の他には、企業さまからのご相談や新しい領域の開拓に時間を割いています。
最近はベンチャー企業の経営者さまとの交流も増えました。異業種の人であるだけでも勉強になることが多いのに、その会社を率いている人と直接お話ができるのは、本当に刺激的です。 同じ“会社”であっても事業内容が違えば、悩むポイントも180度違ったりしますから、法律ではなく業界ごとの常識を勉強することの必要性を感じます。
また、“新しい領域の開拓”の一つとして、ペット関連の仕事があります。 ご近所同士のペットトラブルや飼い主とペットホテル間のトラブルなどに、弁護士が介入して解決するというものです。少子高齢化が進む日本では、ペットを子どものように可愛がり大切にする家庭が今後さらに増えると予想されています。ペット業界が発展すれば、それに伴いトラブルも増えるので、必然的に弁護士のニーズも増えることでしょう。
私自身が大の動物好きということもあり、「ペットを巡って不幸なことが起こらないように 力を尽くしたい」という気持ちが強く、2017年にペット信託の専門家としての認定資格である“動物法務士”の資格も取得しました。 ペットのことで悩んでいることがある方がいたら、遠慮なくなんでもご相談ください。
弁護士という仕事が引っ込み思案な自分を変えた
当事務所では、個人向けにも“顧問弁護士サービス”を展開しています。
これは、「なにかあったときに気軽に相談できる弁護士を見つけておきたい」とか「法律トラブルにあわないように常に知識を仕入れておきたい」と思っている方への月額サービスで、“かかりつけ医師”ならぬ“かかりつけ弁護士”を体現しようと考え出したものです。
このサービスを思いついたのは、これまでに様々な仕事を経験して「もっと力になれることがある」と感じたり「予防できることがある」と確信することがあったからです。
こうして考えてみると、弁護士という仕事は、私自身の生き方も大きく変えてくれたと感じます。 私はもともと引っ込み思案というか、誰かを引っ張っていったりするタイプではなく、冒険好きな性格でもありませんでした。
でも、弁護士として生きる中で得た喜びや確信が新しいエネルギーとなって、「もっともっと誰かの役に立ちたい」という気持ちが生まれる。だから、新しいことでも、そこにニーズがあるなら挑戦してみようと思えるんです。
道に迷うことこそ、道を知ること
人間万事塞翁が馬。私の好きな言葉です。
昔から好きな言葉でしたが、弁護士をしているとこの言葉を意味を実感することが何度もあります。 生きているといろんなことがあります。 幸せだと思っていたことが不幸の原因になったり、逆に禍いの種だと思っていたものが幸運を呼び込むこともあります。
だからあなたが今苦しくて険しいと思う道も、実は幸せへと続く道なのかもしれません。道に迷うことこそ、道を知ることでもありますからね。
なにかアクションをしないと変わらないと分かっているのに、道の真ん中で歩みを止めてしまうのは、あまりにもったいないことです。 私がお手伝いしますから、勇気を出して一歩踏み出してみませんか。