逮捕・刑事弁護

弁護士監修記事 2019年09月13日

逮捕されない場合の刑事手続きはどのように進むのか?

警察や検察から犯罪の疑いをかけられた場合でも、逮捕されずに捜査が行われるケースがあります。

  • 逮捕されない場合の手続きの流れ
  • どのような捜査に協力するか
  • 弁護士に相談した方がよいのか

この記事では、これらのポイントについて詳しく解説します。

目次

  1. 罪を犯しても逮捕されないケースがある
  2. 逮捕されない場合の手続きの流れ
  3. 捜査の結果、起訴されないケース
    1. 不起訴になるケース
  4. 捜査に非協力的だと不利になるおそれがある
  5. 捜査が長期化する可能性がある
  6. 今後の捜査に不安がある場合は弁護士に相談する

罪を犯しても逮捕されないケースがある

罪を犯した場合や罪を犯したと疑われ、被疑者となった場合でも、警察官などの捜査機関から必ず逮捕されるわけではありません。 被疑者が逃亡したり、証拠を隠したりする危険性がないと警察官などが判断すると、被疑者を逮捕しないまま、捜査を行う場合があります。 逮捕されない場合、被疑者は自宅で普段通りの生活ができますが、取調べで呼び出されるななど、警察官や検察官から捜査に協力するよう求められることがあります。

逮捕されない場合の手続きの流れ

事件が発生したときの捜査の主な流れは、上記の図のようになっています。 まず、警察が捜査を行い、捜査の情報を検察に報告します。これを送致といいます。 送致後、検察は引き続き捜査を行い、被疑者を起訴するか、不起訴にするかを判断します。 検察が起訴した場合は、裁判が行われ、有罪か無罪か、有罪の場合どのような刑罰になるかが決められます。 警察が捜査した事件は、原則としてすべて検察に送致されることとなっていますが、例外的に、警察の判断で捜査を終了するケースもあります。これを「微罪処分」といいます。

捜査の結果、起訴されないケース

警察や検察から犯罪の疑いをかけられた場合でも、捜査が行われた結果、起訴されないケースとして、微罪処分と不起訴があります。 微罪処分とは、警察の判断で、捜査を行っても検察に送致しない手続きです。 微罪処分となった場合は、検察に送致されないので、起訴されて裁判が行われることもありません。 微罪処分になるのは、次のようなケースです。

  • 被害者のケガが軽い、被害額が少ないなど、罪の内容が軽微
  • 犯行が計画的ではなく、再犯の恐れがない
  • 被害者が許しており、処罰を望んでいない

また、検察が捜査を行なった結果、被疑者を不起訴にする場合があります。 不起訴になったときも、裁判が行われないので、被疑者は刑を受けません。

微罪処分が行われない場合もあります。通常逮捕・緊急逮捕によって逮捕された場合や、告訴・告発された場合、自首した場合、検察に送致しなければならないことが法令で決まっている事件の場合です。

不起訴になるケース

不起訴になるのは、主に以下のような事情があるケースです。

  • 被疑者が罪を犯したとき、精神障害などで責任を問える状態ではなかった
  • 被疑者が罪を犯したと断定できるだけの十分な証拠が見つからなかった
  • 被疑者が罪を犯したことは明確だが、被疑者の性格や年齢、境遇、罪の内容や情状、犯罪後の事情などにより、起訴する必要がないと検察官が判断した

微罪処分や不起訴となった場合は、刑事裁判は行われません。ただし、損害賠償を請求するための裁判(民事訴訟)を、被害者に提起される可能性があります。

捜査に非協力的だと不利になるおそれがある

逮捕されない場合でも、取調べや実況見分などの捜査に任意で協力するよう警察から求められることがあります。 形式的には、被疑者は、任意で行われる取調べや実況見分に協力することを拒否することができます。ただし、被疑者にとって不利になる可能性があります。 たとえば、取調べに協力しないと、逃亡や証拠を隠すおそれがあると警察や検察などが判断する可能性があります。そうすると、被疑者を逮捕する必要性があるという理由で逮捕されるおそれがでてきます。 また、実況見分に立ち会わないと、自分に不利な証拠が発見されたときも反論する機会を逃すことになります。そうすると、検察官に起訴される可能性が高くなったり、裁判で不利になったりする可能性があります。

重要な会議など外せない用事があり、取調べや実況見分などに協力できない場合は、日時の変更などをお願いし、逃亡したり証拠を隠したりする意思がないことを伝えましょう。

捜査が長期化する可能性がある

逮捕されない場合、普段通りの生活を送る事ができるという点が被疑者にとって大きなメリットになるでしょう。 ただし、逮捕される場合と比較して、捜査が長期化する可能性があります。 逮捕される場合、警察は逮捕してから48時間以内に検察に送致するかどうかを決めます。 警察からの送致後、検察はまず、身柄を拘束(勾留)して捜査を行うか、勾留せずに被疑者を解放した状態で捜査を行うかを24時間以内に決めます。勾留することになった場合、最長で20日間勾留されます。検察は、勾留している間に起訴するかどうかを決めます。 つまり、被疑者は逮捕されてから最長で23日以内に、起訴されるかどうかが決まります。 一方で、逮捕されない場合、この23日間という制限がなくなります。そのため、捜査が始まってから、起訴されるかどうかが決まるまでの捜査が長期化する場合があります。

逮捕されない場合、不起訴になったとしても、検察から連絡がないことが一般的です。事件があった地域を担当する警察に問い合わせることで、まだ捜査が行われているのか、不起訴となったかを教えてくれることがあります。また、検察の問い合わせ先を教えてくれることがあります。

今後の捜査に不安がある場合は弁護士に相談する

逮捕されないまま捜査が進んでいるとき、以下のような不安がある場合は弁護士に相談してもよいでしょう。

  • 警察や検察の捜査にどのように協力すればよいのか分からない
  • 今は逮捕されていないが、捜査の途中で逮捕されないか不安がある
  • 起訴されるのか、起訴された場合はどのような刑を受けるのか
  • 微罪処分や不起訴にしてもらうことはできないのか
  • 被害者に謝罪や弁償する方法がわからない

弁護士に相談することで、今後の捜査の流れや、捜査に協力するときの注意点などについて、アドバイスしてもらうことができます。 もし今後、逮捕された場合や、起訴されて裁判が始まった場合も、サポートを受けることができます。

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