ドライバーやバールを所持すると処罰されるケース|特殊開錠用具所持禁止法を解説

マイナスドライバーやバールなどを、正当な理由がないのに所持していると「特殊開錠用具所持禁止法」により処罰される可能性があります。

  • 特殊開錠用具所持禁止法とは
  • 所持が禁止されている道具
  • 違反した場合の刑罰

この記事では、これらのポイントについて詳しく解説します。

目次

  1. マイナスドライバーやバールの所持で逮捕される可能性がある
    1. 「特殊開錠用具」とは
    2. 「指定侵入工具」とは
    3. 正当な理由とは
  2. 違反した場合の刑罰

マイナスドライバーやバールの所持で逮捕される可能性がある

マイナスドライバーやバールなどを、仕事で使うなど正当な理由がないのに所持していると、「特殊開錠用具所持禁止法」により処罰される可能性があります。 特殊開錠用具所持禁止法は、建物に侵入する犯罪を防ぐため、建物の侵入に使用できる道具を、正当な理由がないのに所持することなどを禁止する法律です。 具体的には、建物への侵入に使用できる道具として、「特殊開錠用具」と「指定侵入工具」にあたる道具を、「正当な理由」がないのに所持することを禁止しています。

「特殊開錠用具」とは

特殊開錠用具とは、次のような道具です。

ピッキング用具 鍵を使わず、かつ、破壊することなく錠を開ける道具
破壊用シリンダー回し 特定の型式のシリンダー(鍵穴)に挿入し、強制的に回転させて錠を破壊する器具
ホールソーのシリンダー用軸 特定の形式のシリンダーに挿入する道具
サムターン回し ドアの外側から挿入して、錠を開閉するための金具(サムターン)を回転させるための道具

正当な理由がないのに特殊開錠用具を所持しようとしていることを知っているにもかかわらず、特殊開錠用具を販売したり、授与したりした場合も処罰されます。

「指定侵入工具」とは

指定侵入工具とは、次のような道具です。

マイナスドライバー 長さが15cm以上で、先端の幅が0.5cm以上
バール 作用する部分のいずれかの幅が2cm以上で、長さが24cm以上
ドリル 直径1cm以上の刃が付属するもの

指定侵入工具は日常的に使用される道具なので、特殊開錠用具所持禁止法では、指定侵入工具について、単に所持している場合ではなく、「隠して携帯」している場合を処罰の対象にしています。

正当な理由とは

特殊開錠用具と指定侵入工具は、仕事で使うなどの「正当な理由」がないのに所持していると、処罰されます。 特殊開錠用具の所持が認められるのは、たとえば、次のような理由です。

  • 特殊開錠用具の製造業者や輸入業者、販売業者が、業務のために所持する場合
  • 建物錠の製造業者や輸入業者が、建物錠の防犯性能の試験・研究のために所持する場合
  • 錠取扱業者が業務のために所持する場合
  • 裁判所の執行官が強制執行の際に、錠取扱業者に特殊開錠を行わせる場合

また、指定侵入工具の所持が認められるのは、たとえば、次のような理由です。

  • 大工が業務のために工具箱に入れて持ち歩く場合
  • 自動車の修理に使うため、自動車の工具入れの中に入れてその自動車を運転する場合
  • 機械の修理や引越しなどのために持ち歩く場合

違反した場合の刑罰

特殊開錠用具と指定侵入工具を、正当な理由がないのに所持した場合の刑罰は、1年以下の懲役か、50万円以下の罰金です。 正当な理由がないのに、特殊開錠用具を所持しようとしていることを知っているにもかかわらず、特殊開錠用具を販売したり、授与したりした場合の刑罰は、1年以下の懲役か100万円以下の罰金、またはその両方です。

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