離婚に向け別居することのメリットと別居のために準備しておくべきこと

離婚に向けた別居をするとき、別居した後の生活や金銭面を心配している方もいるでしょう。

  • 別居中の生活費を確保する方法
  • 別居前に準備すべきこと
  • 子どもがいるときに注意すること

この記事では、上記のようなポイントを詳しく解説します。

目次

  1. 別居中も配偶者に生活費を請求できる
  2. 別居のメリット
  3. 別居する前に準備しておいた方がいいこと
  4. 子どもがいる場合
  5. 別居する際に持ち出しておくとよいもの
    1. 結婚後に買ったものは勝手に持ち出さない方がよい

別居中も配偶者に生活費を請求できる

夫婦には同居し、助け合って生活する義務があります。 この義務を果たすために、夫婦は、それぞれが同じくらいの水準で生活し続けるために必要な費用を分担しなければなりません。 この費用には、衣食住にかかるお金のほか、子どもの養育費、医療費、交際費なども含まれます。これらの費用をまとめて「婚姻費用」といいます。 別居中であっても、法的には婚姻関係が続いているため、この義務があることを理由に、相手方配偶者に対して婚姻費用を請求することができるのです。 自分に収入がない場合はもちろん、収入があっても、配偶者より少ないなどの場合は、婚姻費用を請求できます。 婚姻費用について夫婦の話合いがまとまらない場合は、家庭裁判所に「婚姻費用分担請求調停」を申し立てて、合意に向けた話合いを進めることができます。

別居のメリット

離婚前に別居をするメリットとして、別居を理由に裁判で離婚が認められる可能性があることもあげられます。 離婚の争いが裁判に発展した場合、別居の期間などによっては「婚姻を継続し難い重大な事由」という法定離婚事由にあたると判断され、離婚が認められる可能性があります。 「婚姻を継続し難い重大な事由」とは、夫婦関係が破綻してすでに修復不可能になっている状態をいいます。 ただし、別居をしていれば必ず夫婦関係が破綻していると認められるわけではなく、別居期間が何年になれば破綻が認められるというはっきりした基準もありません。 夫婦関係が破綻しているかどうかは、別居期間だけではなく、様々な事情を総合的に考慮して判断されます。 別居期間が3年以上に及んでも、夫婦関係が完全に破綻しているとまでは認められないとしたケースもあれば、別居期間が1年ほどでも、「婚姻を継続し難い重大な事由」があると認められるとして、離婚を認めたケースもあります。

別居する前に準備しておいた方がいいこと

子どもがいる場合

子どもがいる夫婦が離婚する場合、必ず親権者を決めることになります。親権者を決めるときの判断のポイントの1つが「子どもの、親権者を決める時点での生活状況が変わらないかどうか」(継続性の原則)です。 子どもを連れて別居する場合には、転校や転園の手続が必要になることがあります。どこの学校や保育園・幼稚園に通わせればいいのか、どんな手続が必要なのか、といったことを事前に調べておくといいでしょう。 転校や転園によってなるべく子どもに負担をかけないよう、進学時期などに合わせて、別居のタイミングを決めるというのもひとつの方法です。

別居する際に持ち出しておくとよいもの

別居する理由にもよりますが、一度家を出てしまった後は、そう簡単に帰ることはできないでしょう。 そこで大切なのは、別居をするときに家から持ち出すものをリストアップしておくことです。 現金や自分名義の通帳、実印、身分証明書などはもちろん、配偶者の不貞や暴力などの証拠も、確保している場合は忘れずに持ち出しましょう。 また、別居中に財産を勝手に処分される可能性があるので、残高がわかる預金通帳のコピーなど、財産を証明できる資料、証拠などを持ち出すことも大切です。

  • 現金
  • 自分名義の預貯金通帳・印鑑・キャッシュカード
  • パスポート、運転免許証
  • 健康保険証、年金証書(年金手帳)
  • 預貯金通帳、不動産権利証、保険証券などのコピー(財産を証明する資料のコピーとして)
  • 株券、債券などの証券類(コピーでも可)
  • 不貞・DVなどが原因で別居する場合にはその証拠
  • 子どもの持ち物
  • 知人や子ども関係の連絡先

結婚後に買ったものは勝手に持ち出さない方がよい

別居するとき、電化製品などを持ち出したい、と思う人もいるかもしれませんが、それが結婚した後に買ったものの場合、注意が必要です。 法律のルールでは、結婚後に購入したものは、夫婦2人の財産と考られています。 たとえば、自分のお金で買った電化製品でも、それが結婚後に買ったものであれば、原則として、夫婦2人が協力して手に入れた「共有財産」と考えるのです。 これを持ち出しても犯罪として処罰されることにはなりませんが、配偶者の心証を悪くして離婚に向けての話合いが進みにくくなる可能性があります。自己判断で勝手に持ち出さず、相手と合意できた範囲で持ち出すのが賢明です。 ちなみに、結婚前から持っていたものや個人的にもらったものは、夫婦2人の財産ではないので、別居をするときに相手の同意を得ずに持ち出しても問題ありません。

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