逮捕・監禁罪はどのような犯罪か|罪が成立する要件と刑罰の内容

人をロープなどで縛って動けなくする行為は「逮捕罪」、部屋などに閉じ込める行為は「監禁罪」という犯罪にあたります。どちらも人の自由を奪う行為ですが、その態様によって逮捕か監禁か異なります。

  • 逮捕・監禁罪とはどのような罪か
  • 逮捕・監禁罪が成立する要件
  • 有罪になった場合の刑罰

この記事では、これらのポイントなどについて、詳しく解説しています。

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目次

  1. 逮捕・監禁とはどのような罪か
  2. 逮捕・監禁罪が成立する要件
    1. 「逮捕」とはどのような行為か
    2. 「監禁」とはどのような行為か
    3. 「不法な」逮捕・監禁とは
  3. 逮捕・監禁罪の刑罰

逮捕・監禁とはどのような罪か

人をロープなどで縛って動けなくする行為は「逮捕罪」、部屋などに閉じ込める行為は「監禁罪」という犯罪にあたります。

逮捕・監禁罪が成立する要件

逮捕・監禁罪が成立する要件は、人を「不法」に「逮捕」・「監禁」することです。

「逮捕」とはどのような行為か

「逮捕」とは、ロープで手足を縛るなど、人の自由を奪うことです。 ただし、逮捕してもすぐに逃げることができる状況であれば、逮捕罪にはあたらない場合があります。 逮捕罪と認められるには、ある程度の時間、継続的に自由を奪う必要があります。判例でも、縄で5分ほど両足を縛り、引きずり回した行為を逮捕罪にあたるとしています。

「監禁」とはどのような行為か

「監禁」とは、部屋などに閉じ込めて、人の自由を奪う行為です。 外から鍵がかかっていないなど、脱出できる状態でも、加害者に対する恐怖心から逃げ出さなかったようなケースでも、監禁罪が成立する場合があります。 また、部屋のような建物ではなくても、沖合にある船や、走行中の自動車などでも、被害者の脱出が困難であれば、監禁罪にあたる可能性があります。 判例では、乱暴する目的で、自分が運転するオートバイの荷台に女性を乗せて、1キロメートルほど走った事例で、監禁罪に当たると判断されました。

「不法な」逮捕・監禁とは

逮捕・監禁罪が成立するためには、逮捕・監禁が違法である必要があります。 「逮捕」というと警察による逮捕をイメージする方もいるかもしれませんが、警察の逮捕は「刑事訴訟法」という法律に従って行われているため、違法ではありません。 逮捕・監禁にあたる行為が違法かどうかは、一律に決まっているのではなく、裁判官などが事件ごとに判断します。 たとえば、過去の裁判では、飲酒や薬物により、他者や自分自身に危害を与える恐れがある人を捕まえておく行為について、罪にあたらない判断されたケースがあります。 また、子どもの教育のため、両手を針金で縛り、トイレや食事の時間以外、数十時間も押入れに閉じ込めた事案について、正当な懲戒権行使の限度を超えた違法な行為にあたると判断されました。

逮捕・監禁罪の刑罰

逮捕・監禁罪の刑罰は、3か月以上7年以下の範囲で懲役の刑が科せられます。

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