法定相続人の相続順位と範囲|子供がいない場合は?独身や離婚した場合は?ケース別に図表で解説

相続人の順位はどのように決まるのでしょうか。子供がいなかったり、独身だったり、離婚していたりするなどの個別の事情は、相続の順位にどう影響するのでしょうか。この記事では、相続人の順位と範囲について解説します。相続人の順位がひと目で把握できる相関図も掲載しています。

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目次

  1. 相続の順位と範囲は?
    1. 「配偶者」は必ず法定相続人になる
    2. 配偶者以外でもっとも優先されるのは「子」
    3. 2番目に優先されるのは「親・祖父母」、3番目が「兄弟姉妹」
  2. 子供がいないケースは?
  3. 独身(配偶者がいない)ケースは?
  4. 離婚したケースは?
  5. まとめ
  6. 次はこの記事をチェックしましょう

相続の順位と範囲は?

相続の手続きは、「相続人は誰なのか」ということをしっかり把握してから進めることが重要です。 遺産を分けてしまった後で、他に相続人にあたる人がいることがわかった場合、遺産の分配をやり直す必要が出てくるなど、トラブルに発展する可能性があります。あとになってトラブルにならないよう、相続人が誰なのかということを事前にしっかり確認しておきましょう。 遺言がなく、話し合いでもまとまらない場合、誰がどのくらい遺産を相続するのかは、原則として民法のルールにしたがって決まります(法定相続)。 配偶者(妻・夫)、子どもなど、被相続人(亡くなった人)との関係によって、優先順位・相続できる遺産の割合が決まっています。次の図のような関係になっています。 法定相続の順位の図表

「配偶者」は必ず法定相続人になる

常に法定相続人になるのは、被相続人の妻か夫、つまり「配偶者」です。ここでいう配偶者は、婚姻届を提出していて、法律上の婚姻関係がある人のことです。 婚姻届を提出していない内縁の妻や夫、愛人などは、たとえ長年連れ添った親密な関係であっても、法定相続人にはあたりません。 また、法定相続人にあたるのは、被相続人が死亡した時点での配偶者で、すでに離婚している前夫や前妻は含まれません。

遺産相続、内縁の妻に請求をされた

相談者の疑問 先日、父が他界しました。父には、私達も顔見知りの内縁の妻が居ました。その方から、葬儀の時に、父の定期預金を子供3人と内縁の妻とで4等分しましょう、と言われました。

20年お世話になった人だし、父は幸せだったと思います。なので、「はい」と、返事をしたのですが・・・。後日、思ったよりももらえる金額が少なく不満に感じたのか、「私は生活費はもらっていなかった、面倒をみていた、身内の人に嫌な思いをさせられた」との理由で、1つの銀行の定期預金300万円を丸々渡すよう要求してきました。

私が、「金額については今すぐにお返事できません」と言うと、「出るとこに出てもいい」というような言い方をされました。今後、どのように対応したらいいでしょうか?

川添 圭の写真 弁護士の回答川添 圭弁護士 内縁の妻は法定相続人ではありません。つまり、本来内縁の妻は、お父さんの遺産に対して何ら権利を主張できません。

本件では、法的には遺族であるあなた方と内縁の妻との間の贈与契約の問題になると思います(事案によってはお父さんとの間の死因贈与契約を主張される場合もあります)。

書面によらない贈与は、履行の終わった部分を除いて撤回ができますので(民法550条)、あなた方としても毅然と交渉されるのがよいと思います(むしろ、「出るとこにでて」裁判所で判断して貰った方が有利かもしれません)。交渉が難航する場合は弁護士へ依頼した方がよいかもしれません。具体的なアドバイスは、弁護士の面談相談を受けられた方がよいと思います。

配偶者以外でもっとも優先されるのは「子」

配偶者以外の法定相続人は、大きく3つのグループにわかれます。 いちばん優先順位が高いのが、被相続人の子・孫のグループです。孫が法定相続人になるのは、被相続人が亡くなった時点で子が死亡していた場合です。

2番目に優先されるのは「親・祖父母」、3番目が「兄弟姉妹」

子や孫がいない場合、被相続人の父母・祖父母が法定相続人になります。祖父母が法定相続人になるのは、被相続人が亡くなった時点で両親がどちらも死亡していた場合です。両親がどちらか存命の場合は、祖父母は法定相続人になりません。 父母や祖父母がいなければ、被相続人の兄弟姉妹やおい、めいが法定相続人になります。

子供がいないケースは?

法定相続の順位の図表 子や孫がいない場合には、配偶者のほか、被相続人の父母・祖父母が法定相続人になります。 祖父母が法定相続人になるのは、被相続人が亡くなった時点で両親がどちらも死亡していた場合です。両親がどちらか存命の場合は、祖父母は法定相続人になりません。 父母や祖父母がいなければ、被相続人の兄弟姉妹やおい・めいが法定相続人になります。

独身(配偶者がいない)ケースは?

法定相続の順位の図表 独身(配偶者がいない)場合には、被相続人の父母・祖父母が法定相続人になります。 祖父母が法定相続人になるのは、被相続人が亡くなった時点で両親がどちらも死亡していた場合です。両親がどちらか存命の場合は、祖父母は法定相続人になりません。 父母や祖父母がいなければ、被相続人の兄弟姉妹やおい、めいが法定相続人になります。

離婚したケースは?

法定相続の順位の図表 離婚したケースでは、元配偶者は法定相続人にはなりません。 元配偶者との間に子どもがいる場合には、その子どもは親権の有無にかかわらず、法定相続人となります。

まとめ

相続では、相続人を全て把握した上で、財産の分け方を話し合い、手続きを進めていくことが大切です。 財産を分け合った後で、他にも相続人がいるとわかった場合、その人をまじえて、一から手続きをやり直さなければならない可能性があります。 そのため、財産をもらえる人をもれなく把握するためには、相続人が誰なのか戸籍謄本などで調べて確定する「相続人調査」をする必要があります。 被相続人が生まれてから死ぬまでの戸籍謄本や除籍謄本、改製原戸籍謄本など、多くの資料にあたり、「誰が法定相続人か」を調べていく作業です。 自力で行うこともできますが、戸籍謄本などの書類を自分で全て集め、読み解き、相続人を確定されることは膨大な手間と時間がかかるケースもあります。 自分で調査をする時間をとれない方や、独力での調査に不安を感じる方は、弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。

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