相続登記・名義変更

弁護士監修記事 2018年12月28日

相続登記に必要な書類と登記されたことを確認するための方法

不動産を相続した場合は、相続登記という不動産の名義変更手続きをする必要があります。 相続登記をするためには、具体的にどのような書類が必要なのでしょうか。また登記が間違いなく完了したことを確認したい場合、どうすればよいのでしょうか。 みんなの法律相談」に寄せられた実際の相談事例と弁護士の回答を元に解説します。

目次

  1. 相続登記に必要な書類について
  2. 相続登記ができたか確認する方法
  3. 相続不動産を売却する場合でも相続登記は必要か
  4. まとめ

相続登記に必要な書類について

alt 不動産を相続した場合は、所有権の名義を変更するために相続登記をする必要があります。相続登記をするためにはどのような書類が必要になるのでしょうか。

相続登記変更 戸籍抄本


相談者の疑問
実父名義の山林を母名義に登記変更するにあたり、必要書類として、戸籍抄本などを用意しています。

従前戸籍を郵送で取り寄せる時は、父は亡くなっているので、除籍謄本を取り寄せるのか、戸籍抄本を取り寄せるのかわかりません。


齋藤 健博弁護士
まず、除籍籍謄本(亡くなられた際の除籍)から開始して、コンピュータ化される前の改製原戸籍を取り寄せます。

その後については、結婚前の除籍謄本(お父様が生まれた際の除籍)が必要なのは確実ですが、それ以外に何が必要かについては、個々のケースで異なります。

「戸籍を遡って取得したい」と役所に伝えれば、スムーズに取り寄せできると思います。

なお、戸籍関係は、有効期限はありませんので、昔取り寄せたものでも使えます。

その他、遺産分割協議書、印鑑証明書(これも有効期限はありません)、被相続人の住民票の除票も必要になります。固定資産税の評価証明書も必要です。

相続登記をするには、亡くなった人の戸籍謄本と住民票の除票、遺産分割協議書、印鑑証明書、固定資産評価証明書などが必要です。 戸籍謄本については、亡くなった人の除籍謄本から生まれた時の戸籍までを取得する必要があります。

相続登記ができたか確認する方法

alt 相続登記の申請をした後、亡くなった人から相続人に名義が変更されていることを確認するためには、どのような方法があるのでしょうか。

相続登記後の登記確認方法


相談者の疑問
現在、亡くなった親の土地の相続登記を行っているところです。

相続登記が完了後、その土地が本当に名義変更されたのかどうか確認する方法を教えてください。


高島 秀行弁護士
登記を申請した場合、登記が完了すると登記完了通知と名義変更をした不動産の登記識別情報(以前の権利証(登記済証)の代わりです)を受け取ることができます。

それだけでは不安ということであれば、登記簿謄本(全部事項証明書)を法務局で取得すれば名義が変更されていることが確認できます。

相続登記を申請して、完了すると、登記完了通知と名義が変更されたあとの登記識別情報通知という権利証の代わりになる書類が届くので、それをもって確認ができます。 法務局で登記簿謄本を取得して確認することもできます。

相続不動産を売却する場合でも相続登記は必要か

alt 不動産を、相続後すぐに売却する場合でも、相続登記をしなければならないのでしょうか。

相続不動産の売却のタイミングについて


相談者の疑問
先日、父が死亡し、父が所有していた不動産を家族で誰が相続するか話し合っています。
現在は、まだ、父の財産の調査中で、相続を承認・放棄するとかは決まっていない段階です。

遺言はありません。法定相続人は、母・私・姉です。

相続を承認することとなり、遺産分割協議前に不動産を売却する場合は、共同相続人の共有物として母・私・姉の3人の名で契約締結するのでしょうか?

遺産分割協議後に不動産を売却する場合は、遺産分割協議で決まった相続人の名で契約締結するのでしょうか?

「相続登記」というものを聞いたことがあるのですが、「相続登記」をした後でないと不動産を売却できないのでしょうか?


新保 英毅弁護士
相続登記した後でないと売却できません。(登記手続は売却と同時に相続登記でも構いませんが)

A:共同相続人の法定相続割合で相続登記し、共同相続人が全員で売却する(各人が同時に共有持ち分を売却する)方法、

B:共同相続人間の遺産分割協議に基づき相続人代表に単独で相続登記をし代表者が単独で売却して、売却代金から他の相続人に代償金として分配する方法があります。

Bの方が簡便でしょう。

不動産を相続後すぐに売却する場合でも、相続登記は必要とのことです。 やり方としては、相続人全員が法定相続分で相続登記して売却するか、相続人の代表者を決めて、その相続人単独で相続登記した上で売却代金を分配するかの2通りがあるようです。

まとめ

相続登記には、戸籍謄本をはじめさまざまな書類が必要です。 登記が完了すると、登記完了通知と登記識別情報通知が届きます。それらの書類が届いたことをもって、間違いなく名義変更できたかどうかを確認することができます。 不動産を相続後すぐに売却する場合でも、相続登記はしなければならないので注意しましょう。

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