「心に寄り添うリーガルサービスを」、依頼者目線を大切に幅広い案件に注力
「必要な地域に弁護士が少ないのはよくない」
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
同じ法律を扱う仕事でも裁判官は公正中立を求められますが、弁護士は依頼者の権利利益を実現することを目的とします。依頼者と同じ立場に立って尽力し、無事に解決できた時には感謝される。そんなところに魅力を感じました。
司法修習生時代に検察官を志望していた時期もありましたが、刑事事件だけでなく幅広い分野に関わりたいと思ったことや、事務所経営にも興味があったため、最終的に弁護士になることを決めました。
ーー現在の事務所を開設された経緯を教えてください。
もともと一から物をつくることが好きで、弁護士になる決意をした時から、いずれは自分で事務所を開設したいと思っていました。司法修習後に港区の弁護士事務所に就職して先輩弁護士から多くを学び、2年ほど勤務した後に独立して現在の事務所を開きました。
葛飾区は東京23区の中でもっとも弁護士が少ない地域なんです。最初に就職した事務所の所長が「法の支配を日本全国津々浦々、行き渡らせるべし」という理念を持っていた方で、所長の教えを受けた影響で、「必要な地域に弁護士が少ないのはよくない」と思い、葛飾区に事務所を開設することを決めました。
ーー注力されている分野を教えてください。
幅広い案件に対応しているのですが、ご依頼の件数という意味では相続に注力しているとはいえます。以前勤めていた事務所の関連会社に高齢者を支援する会社があり、相続案件を数多く経験したことから注力するようになりました。
また、高齢者施設で講演会をする機会も多かったため、保険会社や他の士業の方から相続に関するセミナーや執筆を依頼される機会が増え、自然と相続が中心分野になりました。
相続は紛争が起こりやすく、解決方法が複雑です。関係者の感情のもつれもありますし、税金や不動産といった付随する事柄も多くあります。専門性が高く、経験とスキルが求められる分野なのでやりがいに感じています。
依頼者目線を大切に
ーー仕事をするうえで心がけていることは何ですか?
依頼者目線を大事にしています。依頼者の立場になって考えたときにどう感じ、どう思うかということを常に意識するようにしています。
例えば、相談の際には口で説明するだけでなく、絵や図を描きながら話して、手続きの流れなどをわかりやすく説明するようにしています。また、相談が終わってから話の内容を文章に書き起こし、メールで送っています。
どんなにわかりやすく説明したとしても、30分や1時間で一気に説明されたことをすべて理解するのは難しいと思うんです。帰路の途中に話の内容をまとめたものがメールで送られてきたらうれしいのではないかと考えました。
他にも、依頼者からの問い合わせには即時に対応するなど、依頼者目線を意識した行動を心がけています。そうした行動の積み重ねが、依頼者との信頼関係に繋がると考えています。
ーーこれまで活動してきた中で印象に残っているエピソードはありますか?
事件の詳細はお話しできないのですが、ある少年事件が印象に残っています。
依頼者は卒業を間近に控えた高校生でした。就職の内定を受けていて、残りの授業にきちんと出席すれば卒業できるというときに、事件を起こして逮捕されてしまったんです。
少年事件としては重い罪で、場合によっては20日間以上身柄が拘束される可能性がありました。もし20日間も拘束されてしまったら、出席日数が足りずに卒業ができなくなり、就職の内定も取り消しになってしまいます。「このままでは少年の人生が変わってしまう」と思い、依頼を受けた私は即座に少年の身柄解放手続きを行いました。
被害者と示談交渉をし、逃亡の恐れがないことなどを理由に身柄拘束は不必要だと主張しました。結果、少年は逮捕から4〜5日で身柄が解放され、翌日から授業に出席して無事に卒業することができました。
しかも、最終的に不処分になったんです。依頼を受けたときから「罪が重すぎるのではないか」と疑問を抱き主張していたものの、何かしらの処分は下されるだろうと覚悟していたので、予想を超える結果に私自身も驚きました。
処分次第では少年の就職にも影響が出ていた可能性を考えると、不処分はとても大きな成果でした。短い時間で示談をまとめたり書面を作成したり、大変なことが多かったですが、涙を流して喜ぶ少年と母親の姿を見て、この依頼を受けてよかったと思うことができました。
依頼者に感動してもらえるような対応を心がけています
ーー休日の過ごし方や趣味を教えてください。
休日は子どもと遊んでいます。他にはホームページに掲載するコラムを書いたり、事務所の経営に関する仕事をしています。もともと経営に関心を持っていたので、仕事は苦になりませんし、楽しみながらやっています。
最近の趣味はサウナです。休日よりも昼の休憩時間を利用して行くことが多いです。仕事の合間に行くことで、気分をリフレッシュして仕事に打ち込めます。
ーー今後の展望についてお聞かせください。
依頼者にファンになってもらえるような仕事をしたいと常々思っているんです。依頼者との信頼関係であったり、結果であったり、私の仕事に感動してもらえたら「また依頼しよう」とか「知人に紹介しよう」と思ってもらえるはずです。そうした依頼者の多い事務所にしていきたいと考えています。
それと、「葛飾総合法律事務所」という事務所名に恥じぬように、地域に根ざした弁護士活動を今後も続けていきたいと思っています。
ーー法律トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いします。
悩みを抱えたままでいると、精神的な苦痛も増えると思います。話をするだけでも気持ちが楽になると思いますし、「相談したら必ず依頼をしなければいけない」というわけでもありませんので、気軽に電話をしてご相談いただけたらと思います。