フットワークの軽さと共感力が強み。依頼者の真意を読み解いて満足度の高い解決を実現
陸上競技への情熱を法律に向けて弁護士に
ーー弁護士を目指したきっかけを教えてください。
法学部への進学を決めたのは、将来の選択肢を広げたいという漠然とした考えからでした。しかし、法学部に入学してから、周囲に弁護士を目指す友人が多く、その影響を強く受けました。ひたむきに勉強に取り組む彼らの姿を見ているうちに、私も目指してみようと思ったのです。
また、法律を学ぶ中で、困っている人々を法の力で助けることができる弁護士という職業に魅力を感じるようになりました。法律が持つ社会的な影響力や、人々の生活に直接的に関与できる点に惹かれ、弁護士を目指す決意を固めました。
ーー学生時代に熱中していたことはありますか。
高校時代の陸上部でのやり投げです。中学まで野球をしていましたが、陸上部の顧問の先生にスカウトされてやり投げを始めました。
高校生活のほとんどをやり投げに捧げ、その成果として全国大会に出場することもできました。しかし、高校2年生の夏に肘の怪我を負い、競技者としての人生は終わりを告げました。
この怪我による挫折感は大きく、大学進学後もしばらくは喪失感を抱えながら過ごしました。しかし、後に振り返れば、その経験が法律の勉強に向けた情熱を育み、今へとつながったのかもしれません。高校時代の陸上競技で培った精神力が、司法試験に挑む私の心を強く支え、弁護士の道を歩む決意を固めることになりました。
犯罪に至る背景には様々な要因がある
ーー現在注力している分野と注力している理由を教えてください。
刑事事件と債権回収です。
刑事事件に関しては、国選弁護人として携わる中で、被疑者や被告人の中には困難を抱える方々が多く存在することを実感しました。犯罪に至る背景には、家庭環境の複雑さや経済的困窮など、様々な理由があります。そうした方々の人生に寄り添い、力になりたいという思いがあります。
また、身柄の釈放や執行猶予の取得ができた際に、依頼者から直接感謝の言葉をいただけることも、刑事事件のやりがいです。
債権回収に関しては、企業や団体、個人から幅広い相談を受けます。それぞれのケースには異なる法律や規定が適用されるため、様々な業界や法律について情報収集しながら対応することが求められます。
民法や商法を基盤にしつつも、特別法や行政法規が関わる場合もあり、その解釈を理解し、事案の内容に応じて適用することが重要です。それができるのが弁護士であり、弁護士としての役割を果たすことで、依頼者に納得感を提供し、問題解決に貢献できることがやりがいです。
ーー仕事をする上で心がけていることを教えてください。
依頼者が本当に望んでいることを理解することです。最近は、インターネットで情報を収集した上で相談に来る方が多く、中には、表面的な要望だけを伝える方もいます。依頼者の言葉をそのまま受け取るのではなく、奥底にある本当のニーズや悩みを読み解くことが大切だと考えています。
そのために、問い合わせを受けた段階で可能な限りの情報を収集し、依頼者が何を求めているのか仮説を立てて面接に臨むようにしています。話を聞くときには依頼者の様子や言動を事細かに観察し、真意を読み取るように努めています。
ーー弁護士としての強みを教えてください。
1つはフットワークの軽さです。昨年は刑事事件の接見で全国各地を訪れ、接見回数は200回にも上りました。メールや電話では得られない情報もあるため、直接の面談が重要だと考えています。そのため、可能な限り直接会って話をするように心がけています。
もう1つは、依頼者の気持ちに寄り添うという点です。相談に来る方々は皆それぞれに悩みや不安を抱えています。その気持ちを理解し、共感しながら対応することで、依頼者が安心して相談できる環境を提供するよう努めています。これにより、依頼者の真のニーズに応えることができると考えています。
ーーこれまで携わった事件で印象に残ってる事件を教えてください。
少年事件では、親御さんが審判の際に涙を流す場面が多く、その姿は心に深く残ります。
印象に残ったのは、「土屋先生に担当してもらってよかった」と感謝の言葉をいただいたことです。厳しい処分が予定されていた少年が、示談を成立させることで処分が軽減され、感謝の言葉をいただいたことは非常に嬉しかったです。
少年事件は、少年のその後の人生に大きな影響を与えます。適切な処分を得ることができると社会復帰が早まり、人生の再スタートを切ることができます。弁護士としての働きかけが少年に与える影響が大きいことからも、やりがいを感じる分野です。
競技者経験を活かしてスポーツジム関連に携わりたい
ーー休日の過ごし方を教えてください。
スポーツジムに行って体を動かすようにしています。トレーニングはストレス発散にもなりますし、頭の切り替えに役立っています。
体を動かすことで日々の疲れやストレスを解消し、リフレッシュすることができます。このリフレッシュの時間が、仕事での集中力やパフォーマンス向上にもつながると感じています。
ーー今後の展望を教えてください。
将来的には、スポーツジムに携わる方々の法律的なサポートを提供したいと考えています。トレーナーの個人契約やフランチャイズ展開など、スポーツジム業界には法的サポートを必要とするシーンがありながらも、現状は十分なサポートが得られていないと感じます。
私自身、ジムで体を動かすことが好きですし、競技者としての経験もあるため、専門知識と経験を活かして法律面での支援ができればと思っています。トレーニングと法律の両方に精通していることは、他にはない強みだと考えています。
また、賃貸不動産経営管理士の国家試験に合格しましたので、不動産に関わる仕事も増やしていきたいと考えています。不動産の法律的な問題や管理に関してもサポートしていけるよう、今後さらに経験を積みたいと思っています。
さらに、相続分野にも力を入れていきたいと考えています。日本の将来を見据えたときに、相続問題は増加することが考えられ、その解決には専門的な法律知識と経験が必要です。弁護士活動を続ける上で、相続業務は基幹分野の一つとして重要な位置を占めると考えていますので、重点的に取り組んでいきたいです。
ーー最後に、法律トラブルを抱えている方へメッセージをお願いします。
弁護士に相談することは、決してハードルの高いものではありません。弁護士はあなたの味方です。相談することで、不安やストレスが大幅に軽減されることがあるので、是非活用していただきたいです。
頭の中でモヤモヤしている問題が、弁護士に相談することで解消され、その分のエネルギーを他のことに使えるようになります。それだけでも、日常生活が大きく変わるのではないでしょうか。
どんなに些細な問題でも構いません。まずは気軽に相談してみてください。解決への第一歩を一緒に踏み出しましょう。