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「国会をまともにしたい」不誠実答弁、全国で上映「国会パブリックビューイング」
7月17日に上映会が開かれた

「国会をまともにしたい」不誠実答弁、全国で上映「国会パブリックビューイング」

法政大の上西充子教授らが、全国で国会の審議を上映する「国会パブリックビューイング」の取り組みを進めている。聞かれたことに答えない、論点をずらすなど、不誠実な実態を知ってもらうことが狙いだ。「国会審議をまともなものにしていきたい」と意気込んでいる。

7月17日、参議院議員会館で、第1弾の動画「働き方改革ー高プロ危険編ー」がお披露目された。高度プロフェッショナル制(高プロ)を題材に、政府の説明の変遷などがわかるような答弁シーンを選び、上西教授の解説パートを交えながら編集した。

今後、プロジェクターとスクリーンなどを使い、街頭でも上映する予定。また、動画は全国の有志が使えるよう無料で配布する。

上西充子教授

この上映会で、上西教授は「ニュースの短い映像では、まともな答弁をしているように見えてしまう。かといって、(中継のように)だらっと流しているだけでは、何が問題か分からないことがある。国会審議になじみのない人に見てもらいたい」と語った。

以前から、ネットには、国会の映像を使って、政府・与党に限らず、野党についても揶揄するような動画が数多くアップされてきた。上西教授はこれらとは一線を画した、「まともな可視化のあり方を目指したい」という。

なお、国会の映像は、衆参両議院のビデオライブラリのものを利用。権利問題については、専門家の意見も確認したうえで、国会の審議内容を広く知ってもらうという目的や非営利であることなどから、著作権侵害にはあたらないとの解釈をとっているという。

活動開始を記念して、8月3日には、評論家の荻上チキさんらとともに、参議院議員会館でシンポジウムも開く。

(弁護士ドットコムニュース)

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