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寄与分

2018年02月02日

【相続】亡くなった人の会社で働いた相続人は遺産が多くもらえる?

亡くなった人が起業・経営していた会社で従業員として働いた相続人は、他の人よりも多く遺産を相続することができるのでしょうか。 寄与分が認められるポイントについて、「みんなの法律相談」に寄せられた実際の相談事例と弁護士の回答を元に解説します。

目次

  1. 亡くなった人の会社で長年勤務。寄与分はもらえる?
  2. 寄与分が認められるポイントは?
  3. まとめ

亡くなった人の会社で長年勤務。寄与分はもらえる?

alt 亡くなった人の会社で長年働き、社長として経営を行った場合、他の相続人よりも多く遺産を相続できるのでしょうか。

遺産分割における特別受益分と寄与分について


相談者の疑問
遺産分割は、法定相続人である祖母(妻)、父(長男)、父の妹(長女)の3人で行う予定です。

父は、祖父が起業した会社で20代から62歳まで働いてきました。20年くらい前に祖父から受け継ぎ、社長として経営を行ってきました。父の妹は、29歳くらいに嫁いで現在に至っています。

そこで、父の寄与分は何割くらい認められるのでしょうか?法定相続ならば、父は25%ですが、40%にはならないでしょうか?

と言いますのも、賃貸経営をしておりまして、建物は会社、土地は祖父のものであり、その土地の評価額が遺産総額の40%になります。


原田 和幸弁護士
そこで、父の寄与分は何割くらい認められるのでしょうか?

ご記載の事情だけからは何とも言えません。

祖父が起業した会社で働いていたといっても、お給料は出ていたと思われますし、お父様の財産増加に寄与したというよりは、むしろ会社の売り上げに貢献したとも言えそうです。

また、土地の評価が40%だからといって、お父様の相続分が40%とは限らないと思います。

「寄与分」が認められると、法律で決められた取り分よりも多くの財産を相続することができます。 しかし、亡くなった親の会社で働いていても、対価として給料を得ていたような場合は、寄与分が認められないようです。

寄与分が認められるポイントは?

alt 亡くなった人の会社で働いていたことについて寄与分が認められるためには、どのようなことがポイントになるのでしょうか。

同族会社での寄与分について


相談者の疑問
父が亡くなり、相続で相談があります。

父は未公開の同族会社を経営してましたが、しばらく前に引退して、現在は兄が引き継いでいます。

遺産分割にあたり兄が主導してますが、会社運営上に必要な資産であるとか、長年の寄与分として法定相続分での分割を認めません。

兄は、同族会社と言えども役職とともに給与ももらっていたので、寄与分が成立するのでしょうか?

事業用の土地はともかく、金融資産も法定相続分での分割を認めないようです。


森田 英樹弁護士
兄としてはお父さんの生前に事業承継対策を全くしてこなかったことであわてて後悔しているのだと思います。

被相続人が経営していた会社に寄与した場合でもその会社への寄与と被相続人の財産の維持に明確な関連性が認められれば会社に対する援助を寄与と認めうるという裁判例があります。

ただ特別の寄与にあたるためには①無償性②継続性③専従性④被相続人との身分関係が問題となり 今回のケースでは「同族会社と言えども役職とともに給与ももらっていた」のであれば①が否定され寄与分の主張は認められないと思います。

お父さんの預金などの金融資産は、法定相続分に応じて当然相続人に分割されていますので、兄が遺産分割協議に応じないようであれば、各金融機関に対し相続人が法定相続分に応じた預金などの支払い請求訴訟を提起することができます。

寄与分が認められるためには「無償性」「継続性」「専従性」「被相続人との身分関係」などがポイントになるようです。

まとめ

亡くなった人の会社で働いていたとしても、それだけで寄与分が認められ、他の人より多く遺産を相続できるわけではないようです。 寄与分が認められるためには、「特別な寄与」であったことが必要であり、そのためには、「無償性」「継続性」「専従性」「被相続人との身分関係」といったさまざまなポイントから判断することになるようです。 働く対価として給料をもらっていたような場合、寄与分が認められる可能性は低そうです。

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