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魔法少女に変身できる「契約」に落とし穴が…人気アニメ彷彿!若者の「消費者トラブル」啓発動画に反響
「STOP!若者の消費者トラブル『魔法少女』編」( https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.lg.jp/manabitai/tieup/seinen/2024-3works.html )

魔法少女に変身できる「契約」に落とし穴が…人気アニメ彷彿!若者の「消費者トラブル」啓発動画に反響

「さあ契約も済んだ」「魔法少女に変身だ!」

妖精のようなキャラと契約して、かわいい魔法少女に変身した女の子。大喜びの女の子に莫大な「変身費用」の請求が…。

これは東京都消費生活総合センターが今年2月から公開しているCM動画です。かわいい魔法少女のアニメかと思いきや、契約した女の子が契約書をきちんと読まなかったばかりに、妖精のキャラにだまされ、消費者トラブルに巻き込まれるという内容。

SNS上では、人気アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』や『プリキュア』シリーズを彷彿とさせることから話題となり、「契約書はちゃんと読もう」「クーリングオフしよう」といった声が上がっています。

実は、この動画は、高校生がシナリオを担当しました。東京都が毎年おこなっている「STOP!若者の消費者トラブル CMシナリオ・動画コンテスト」で優秀作品の一つに選ばれたものです。なぜこうした動画を発信しているのか。同センターに聞きました。

●背景に若者の消費者トラブルの増加

東京都消費生活総合センターによると、2022年4月に成人年齢が20歳から18歳に引き下げられたことをきっかけに、若者の消費者トラブルの相談が増加しているといいます。

「そうしたトラブルを未然に防ぐために、中学生以上29歳以下のアマチュアの方たちから、シナリオを募集するコンテストを開いています。そのシナリオをもとにCM動画を制作し、SNSで発信したり、テレビで放送したりして、啓発活動をおこなっています」(担当者)

「魔法少女」編は、都立若葉総合高校の高校生、rapisuさんのシナリオ作品で、2024年度に実施されたコンテストで、応募総数7973点の中から、優秀作品の一つに選ばれました。

これ以外にも、ネット通販の契約について注意喚起している「ちゃんとよく見て」編や、契約の責任を描写した「契約の重み」編などの優秀作品CM動画が公開されています。

これらの作品は、東京都公式YouTubeチャンネル公開(2026年3月31日まで)されるほか、YouTubeで広告配信(2025年3月21日まで)、地上波テレビ(TOKYOMX)で放送(2025年3月26日まで)など、さまざまなメディアで発信されています。

同センターの担当者は「若い方々に刺さるような作品が選ばれています。CM動画を通じて、消費者トラブルについて知っていただければと思っています」と話しています。

この記事は、公開日時点の情報や法律に基づいています。

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