企業・不動産法務に注力・創意工夫を凝らして解決への道を切り拓く「他で断られた案件もぜひ相談を」
証券会社勤務から弁護士へ転身
ーー弁護士を目指した理由を教えてください。
大学時代は法学部でしたが、在学中から弁護士になろうと考えていたわけではありません。
卒業後はメガバンク系の証券会社に就職し、法務部に配属されました。ちょうど旧証券取引法(証取法)から金融商品取引法(金商法)への大改正があった時期で、改正への対応や、法令解禁された新事業の立ち上げなどに携わりました。
金商法は、下部法(施行令・施行規則等)が106つ(※)もある、日本一複雑な法律です。その金商法の大改正を法務部員として取り扱うなかで、否応なしに、法的素養を鍛えられました。新事業立ち上げの現場に法務部員として立ち会う中で、「法律がビジネス現場を律していること」を肌身に感じ、実学としての法律の面白さも感じるようになりました。 「今なら司法試験に受かるのではないか。」と思うようになり、会社を辞めてロースクールに進み、今日に至ります。
(※)令和5年「証券六法」の「金融商品取引法」章に掲載されている下部法の数。
ーー注力分野を教えてください。
企業法務全般に力を入れています。一般企業の法務部での勤務経験があるため、会社組織がどのように運営されているのかや、法律がビジネス現場にどのように影響しているのかを理解しています。現場の実情に即した的確なアドバイスを提供できることは、私の強みの1つです。
独立前に所属していた事務所では銀行法務に携わっていたため、債権管理や債権回収(サービサー業務を含む。)を得意としています。独禁法や中小企業の事業承継に関する案件も多数手がけています。不動産や税務、金融など、複雑で数字の読み解きが必要な案件も得意としています。所属弁護士会では民暴委員会に所属し、反社会的勢力への対応に携わっています。
ーー行政事件にも取り組んでいると伺いました。
はい。行政不服審査や行政訴訟などを積極的に手がけています。
行政事件に取り組む弁護士はそれほど多くありません。関連する法令が多くとても複雑な上に勝訴確率が低く、一筋縄ではいかない案件ばかりですが、やりがいを感じます。
「行政は間違えない」という考え方は誤りで、綻びが出る可能性は常にあります。行政の行為を是正し、その行為によって損害を被った人を救済する力になりたいと考えて取り組んでいます。
正確な見通しを立て、「勝訴を請け負う」
ーー仕事をする中で大切にしていることは何ですか。
私は、弁護士の理想像は、「受任時に、勝つか負けるかを正確に判断できる弁護士」だと考えています。 「勝つ」と判断できたならば、勝訴を勝ち取るために、技術を尽くせばよい。 「負ける」と判断できたならば、依頼者にとって最もダメージが少ない結果になるように、技術を尽くせばよい。 受任時の弁護士の判断さえ正確であれば、あとは技術の問題なので、正しい結論を導くことは難しくありません。難しいのは、受任時の正確な判断です。
正確な見通しを立てるために、初回の法律相談は特に重視しています。
案件についての情報をできるだけ詳しく、正確に把握するために、時間をかけてヒアリングをします。依頼者が持っている資料は全て提供してもらい、証拠としての有効性や内容の正確さといった観点から使えるもの・使えないものを精査します。
聞き取った情報と資料をもとに今後の見通しを立て、依頼者に説明します。
弁護士として最も良くないのは、「どうなるか分からないですが、とりあえずやってみましょう」というスタンスです。大切なのは、初回相談の段階で見通しや妥当な結論を伝えること。そして、依頼者自身が納得した上で、案件を依頼するかどうか決められる状態を作ること。それが、私たちが通すべき筋だと思っています。
ーー印象に残っている事案を教えてください。
ある顧問先から依頼された案件の裁判に勝ち、残務対応のため会社を訪問したときのことです。依頼者から預かっていた資料の原本を、郵送ではなく手渡しで返そうと思って訪問したのですが、その際に大きなバラの花束をいただいたんです。あたたかいお心遣いに胸が熱くなりました。
他の弁護士に断られた案件を受任して、いい結果に着地できたときもやりがいを感じます。なかなか手強いケースが多いですが、創意工夫の末に解決の道筋を見出し、依頼者に満足してもらえる結果につながると、独自性のある仕事ができた達成感でいっぱいになります。
経験と知識だけに偏らず、創意工夫によって道を切り拓く
ーー今後の展望をお聞かせください。
弁護士には、発想の転換や、固定概念にとらわれない考え方が重要だと思っています。
例えば、典型的な不法行為に基づく損害賠償請求の事案には、確立された解決方法があります。しかし、全ての事案が典型的なケースに当てはまるわけではありません。イレギュラーな事案を扱う場合、確立された方法以外のプロセスで解決できないか検討する必要があります。そのためには創意工夫が不可欠です。
案件に取り組む上で、知識や経験が重要なことは言うまでもありません。しかしそれだけに偏らず、創意工夫を凝らしてよりよい方法を模索し、依頼者にとって最大限の利益をもたらせるよう、日々研鑽を積みたいと思います。
ーー法律トラブルを抱え悩んでいる方に、メッセージをお願いいたします。
ほかの法律事務所で断られた案件でも、一度、私にご相談ください。これまでの経験と専門性を活かして、解決のためのアイデアをご提案できると考えています。
実際に、ほかの弁護士に断られた案件を受任することはよくあります。その中には複雑な案件や依頼者にとって不利な案件もありますが、最終的には満足していただける結果につながっています。
「なぜ他の弁護士に断られたのか?」という点に注目することでその案件の問題や課題を分析し、私なりの創意工夫によって最善の結果を導きます。複数の事務所に断られたケースでも諦めずに、ぜひ相談にお越しください。