「妊娠したことを会社に告げたら、これまでと違う部署で働くことを強制された」。「産休や育休を取得した先輩社員がいない」。会社で起こるマタハラ(マタニティーハラスメント)は令和の時代になっても、まだまだ起きています。
特にパートやアルバイトなど非正規雇用の場合は、「言うことを聞かないのであれば雇用契約を終了させる」など解雇をほのめかして追い詰めるケースもあり、最後は「自己都合」で退社せざるをえない女性もいます。
妊娠を理由の異動は認められるのかどうか。妊娠を理由にパートで働いていたスーパーを退職に追い込まれた女性の相談をご紹介します。(文・ひろた かおり/イラスト・磋藤にゅすけ)
●第4話「迷惑かけるのは確かだろ?」夫に相談すると…
待ち望んでいた妊娠が判明した女性。パートで働いていたスーパーで、上司に妊娠を伝えますが・・・。
待望の妊娠から一転、会社は女性に暗に退職を迫ってきました。
そのことを夫に相談しますが、味方になってくれるかと思いきや、「会社に迷惑をかけるのは「確かだろ?」と追い討ちをかけるような態度でした。
会社や夫からの理解も得られず、その後、女性は退職を余儀なくされました。会社の対応に法的な問題はないのでしょうか。