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〈マタハラで退職〉待望の妊娠、上司への報告で嫌な予感(Vol.1)
(イラスト・磋藤にゅすけ)

〈マタハラで退職〉待望の妊娠、上司への報告で嫌な予感(Vol.1)

「妊娠したことを会社に告げたら、これまでと違う部署で働くことを強制された」。「産休や育休を取得した先輩社員がいない」。会社で起こるマタハラ(マタニティーハラスメント)は令和の時代になっても、まだまだ起きています。

特にパートやアルバイトなど非正規雇用の場合は、「言うことを聞かないのであれば雇用契約を終了させる」など解雇をほのめかして追い詰めるケースもあり、最後は「自己都合」で退社せざるをえない女性もいます。

妊娠を理由の異動は認められるのかどうか。パートで働いていたスーパーを妊娠によって退職に追い込まれた女性の相談をご紹介します。(文・ひろた かおり/イラスト・磋藤にゅすけ)

●1話「待望の妊娠、上司に報告すると…」

夫とは結婚して5年になりますが、なかなか子どもができないのが悩みでした。

夫は正社員、私は大手スーパーでパート勤務の事務員として4年ほど働いていました。女性が多い職場のせいか、和気あいあいと過ごせていたと思います。

たまに来る本部のお偉いさん方には気を使うけれど、特に問題もなく順調に働けていました。

そんなある日、生理が遅れていることに気がついて妊娠検査薬を使ったら、陽性の判定が!  夫と大喜びしたのです。

会社ではパート勤務であっても産休や育休が認められることは知っていたので、早速上司に打ち明けました。

上司の対応は冷たいもので、嫌な予感がしました。

待望の妊娠だったので忘れていましたが、過去に妊娠した女性たちが辞めていったことを思い出したのです。

次号(「産休や育休フルで使っている人はいない」上司が発言 Vol.2 )へ続く。

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