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「担当者の当たり外れデカすぎ!」凍結された亡父の銀行口座、解除手続きのめんどくささ
画像はイメージです(bonb / PIXTA)

「担当者の当たり外れデカすぎ!」凍結された亡父の銀行口座、解除手続きのめんどくささ

父親が突然亡くなり、「手続きの嵐」に襲われたテレビプロデューサーの鎮目博道さん。特に大変だったのは、相続関連の「めんどくさ地獄の底なし沼」だったという。

(1)千葉県にある実家の土地建物 (2)銀行の口座に残された父の預金 (3)山梨県にあるらしい「よく分からない農地の数々」

母親、弟、鎮目さんの3人で分配はすんなり決まったものの、その手続きを自力でやったため、すっかり疲弊。実家の相続登記をなんとか自力で終え、ほっとしたのも束の間、父親の銀行口座に残ったお金を母親の口座に移すのも一苦労だったという。(以下、鎮目さん)

●「困りごとはなんでもご相談ください」

実家の相続登記でもうヘロヘロだが、今度は返ってきた謄本や印鑑証明書と、法務局に作ってもらった「法定相続情報一覧図」を使って銀行に「父の口座の凍結を解除して、母に全額を振り込むように」手続きをすることに。

しかし、この銀行の手続きがまた「イライラすること満載」だった。

申請書に「父の口座を全部書け」ということなのだが、通帳をあちこち探してみたものの「それで全部」か心もとない。銀行からの書類の中に「困りごとはなんでもご相談ください」と書いてあったので電話してみることにした。

●「困りごと」解決してくれない担当者

すると、担当の女性が「口座がいくつあるかは、戸籍謄本などの必要書類が提出されないと言えません」と、木で鼻をくくったようなお答え。書類はこれから提出するというのに…。

「では銀行の支店に行けば教えてくれるのか」というと「支店に行くのはコロナの今予約が必要で、支店に行って手続きをしたとしても口座と残額を教えるのには1カ月以上かかる」とあまりに冷たい答えが返ってきた。

●担当者によって対応が全然違う

何を聞いても明確な答えはなく、「『なんでもご相談ください』と書いてあるじゃないですか」と粘ると、その女性の上司のような女性が出てきた。

対応は丁寧で「いま分かっている口座だけ書いて申請してください。もし他にも口座があれば、その時点で(こちらから)お電話して、簡単にその口座をどうするかの手続きは可能ですので」と教えてくれた。だったら初めからそう言ってくれれば…。

この女性上司は気を利かせて「手続きをする前に必要書類は全てお返ししましょうか? 他でも手続きもおありになるでしょう」と言ってくれたので、他の相続関係の手続きも進められた。

銀行関係の手続きはそれからおよそ1カ月で完了したが、もしあのとき、電話で粘らなかったら、いったいどれだけの時間がかかったろうと思う。

銀行の相談窓口は、人によって対応が異なる。親切な人に巡り合うまで諦めないという教訓を得たのだった。

この記事は、公開日時点の情報や法律に基づいています。

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