「出口のないトンネルはない」悩める依頼者に新たな視点を提供 前向きになれる法律相談が魅力
モットーは「なんとかならないことはない」
ーー弁護士になるまでの経緯を教えてください。
司法試験合格後は検察官になり、15年間勤めたのちに弁護士に転向しました。
これまでを振り返ると、司法試験に受かるまでには年数もかかり、平坦な道のりではありませんでした。検察官を辞めて弁護士になると周囲に伝えたときも驚かれました。でも、「なんとかならないことはない!」と思いながら仕事を続けて、弁護士になって11年、今年で12年目になります。
ーー注力分野はありますか?
検察官出身というと、刑事事件専門と思われがちですが、注力分野は特に設けていません。いわゆる「マチ弁」として、離婚問題や相続問題、労働事件、不動産トラブル、多重債務問題など、さまざまな依頼を引き受けています。
ーー仕事をするうえで心がけていることを教えてください。
依頼者に異なる視点を持ってもらうことを心がけています。
私のモットーは、「なんとかならないことはない」。出口のないトンネルはないし、春の来ない冬もない。止まない雨もないと思っています。
依頼者から悩みを聞いたら、「こういうふうに考えてみませんか?」と、少しでも前向きに考えられるようにアドバイスしています。物事の捉え方は本当にさまざま。悩みを抱えているとひとつの側面からしか考えられなくなるものですが、別の側面から見たら物事は違って見えるものです。
法律相談では、依頼者が気づいていない物事の見方や捉え方を示せるように意識しています。違う視点を提案することで、「そんな見方もあったんですね」「少し気持ちが楽になりました」と、みなさん元気を取り戻すんです。
また、その事件の落としどころ、というか、双方が納得できるような解決方法を模索し、調整することも重要だと思っています。
事件によっては、必ずしも依頼者の希望通りにいかないこともあり、にもかかわらず、一つの方針に固執すると、いつまでたっても平行線で、解決できないですよね。いたずらに紛争を長引かせることが得策とは限りません。落としどころや妥協点を見つけて、「こういう方向での解決も検討してみませんか」と依頼者を説得することも大切だと思います。
ーーやりがいを感じるのはどのようなときですか?
依頼者に「ありがとう」と言葉をかけてもらえると、事件を手がけてよかったなと思います。
見通しどおりに、スムーズに解決できたときも嬉しいです。依頼を受けたら、法律的にどう構成しようか考えながら進めていきます。ひとつずつ着実に運び、思い描いたような結果に着地できたときはやりがいを感じます。
「ありがとう」と言ってもらえる仕事を続けたい
ーーご趣味を教えてください。
趣味はスキューバダイビングです。
ダイビングはスコアを競うスポーツではないところが好きです。地上と同じように、海の中も地形がユニークです。その中を空を飛んでいるように泳ぐのは気持ちのよいものです。また、迫力のある群れやきれいな色の魚たちと出会えるのも楽しいです。いつ潜っても表情が違うので飽きません。季節によって見られる魚も異なりますし、同じポイントでも、潮の流れ等その時の状況によって出会える魚たちが変わります。寒い季節はザトウクジラがやって来て、海の中でクジラの歌声が聞こえることもあります。なかなか神秘的ですよ。
ーー今後の展望を教えてください。
今後も、分野を絞らずさまざまな依頼を引き受けていくつもりです。
依頼内容が初めて取り組む分野であっても、弁護士としてすべきことは「依頼者が何を望んでいるか。」 と「どんな方針を立てるか。」に尽きます。調査や勉強を重ね、ときには現場に足を運んだり、依頼者に資料を準備してもらったりしながら、解決に向けて力を尽くしたいです。
弁護士になって色々な事件を担当させていただきましたが、「まだやったことないな。」という事件に出会うことはありますし、同じ種類の事件でも、当然のことながら、当事者や状況等によって事件の個性は様々です。
依頼者に「ありがとう」と言ってもらえるよう、それぞれの案件に対していい仕事をしていきたいと思います。
ーー最後に、トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いします。
弁護士と依頼者もまた人間関係のひとつですので、いろんな弁護士に会ってみることをおすすめします。
そして法律事務所に相談に行ったら、弁護士の話をよく聞いてください。「自分の言い分を聞いてほしい。」という思いが先行するかもしれませんが、解決のためには、専門家の話に耳を傾けてみる姿勢も大事だと思います。
この世の中、なんとかならないことはないです。依頼者には「悩んで解決するんだったら悩んでください。でも悩んで解決しないなら、考えることはやめましょう。あとは私が引き取って何とかしますから」と申し上げています。
悩みを抱え込まないでください。ひとりで悶々と悩むくらいなら、とりあえず法律事務所をのぞいてみてほしいですね。