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「最高裁は自ら『最後の砦』を壊した」岡口裁判官「戒告」に弁護士有志が批判
島田広弁護士(左)

「最高裁は自ら『最後の砦』を壊した」岡口裁判官「戒告」に弁護士有志が批判

東京高裁の岡口基一裁判官に対し、最高裁が10月17日、「戒告」の懲戒処分を決定したことを受け、「裁判官にも『つぶやく自由』はある」として、裁判官の表現の自由の尊重を求めていた有志の弁護士たちにも落胆が広がった。

発起人の島田広弁護士は、賛同者を募っていたHPで、人権を守る「最後の砦」と言われる最高裁大法廷が、「砦」を自ら打ち壊したとして、「心からの強い憤りを感じます」とのメッセージをつづった。

9月28日から集めた賛同する弁護士は、10月16日時点で呼びかけ人99名、賛同人705名(プラス匿名53人)。全文は次の通り。

●<岡口裁判官への戒告処分の御報告とアピール中止のお知らせ>

2018年10月17日、最高裁は岡口基一裁判官に対し、分限裁判により戒告処分とする旨の決定を下しました。

人権を守る「最後の砦」と言われる裁判所の、その頂点に立つ最高裁大法廷が、その「砦」を自ら打ち壊し、裁判官の表現の自由に配慮しない不当決定を下したことに、心からの強い憤りを感じます。

残念ながら、本日をもって本アピールは中止せざるを得ませんが、短期間のうちに、多数の全国の弁護士が、岡口裁判官の「つぶやく自由」を守る為に声をあげることができたことは、私たちの誇りとするところです。

私たち弁護士は、今後も、基本的人権の擁護と社会正義の実現を使命とする法律家として、全ての人々の人権を守るために、たたかい続けることでしょう。

「砦」は傷つきましたが、必ず建て直されます。基本的人権のために闘う人がいる限り、そして、それを支える全国の弁護士がいる限り(発起人より)。

(弁護士ドットコムニュース)

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