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2018年01月28日 10時18分

子どもの声は「奇声」扱い、不寛容社会が生み出す「騒音問題」…少子化で反発が激化

子どもの声は「奇声」扱い、不寛容社会が生み出す「騒音問題」…少子化で反発が激化
坊美生子氏

「除夜の鐘がうるさい」「剣道の掛け声がうるさい」。生活空間で発生する音に関して、こうしたクレームが増えている。最近では、除夜の鐘をやめた寺や、掛け声を出さずに剣道の稽古をしている道場があらわれた。

東京都小金井市の曹洞宗「千手院」は、近隣住民から苦情を受けて、2014年から「除夜の鐘」を自粛している。いわゆる騒音問題にくわしいニッセイ基礎研究所の坊美生子氏によると、騒音問題の背景には、生活環境の変化があるという。根本的な解決策はあるのか、坊氏に聞いた。(弁護士ドットコムニュース編集部・山下真史)

●一番大きな問題は「保育園」

――騒音の対応はしないといけないのか?

騒音に関しては、苦情を言われたら、どうしても対応せざるをえません。というのも、環境基本法で、その基準が決まっているからです。想定以上に基準が低いので、生活音でもすぐに超えてしまう。「うるさい」と誰かが言うようになると、対応せざるをえないのです。

――騒音に関するクレームが増えている背景はなにか?

一言でいえば、生活環境の変化です。たとえば小金井市の千手院の場合、「鐘」の位置を変えたところ、それまで聞こえなかった人がうるさいと思うようになったというのがあります。また地域で、人の入れ替わりなどがあると、うるさいと思うようになる。そういう変化です。

一番大きな問題になっているのは、保育園です。この問題に限っていうと、都市部の過密化が大きい。再開発が進んで、マンションができて、子どもが突然増えた。公園に行ったら、これまでいなかった子どもたちがいる。保育所もどこかにつくらないといけないけども、場所がなくて、閑静な住宅地にしかないということがあります。そこに仕方なくつくると、衝突が起きるというわけです。

今は郊外も、子どもが減って静かになっています。人口減少と少子高齢化です。子どもがいれば、登下校など子どもの声やお母さん同士が話す声などがありました。高齢者は家の中で過ごす時間も長い。そういうところで新しく保育園をつくると、慣れていなくて、苦情が出てきます。

――これまで「当たり前」だったものも、環境に合わせて対策を講じないといけないというわけか?

陳腐な言い方ですが、コミュニティの希薄化がすすんでいます。近所で知らない人同士での交流が減っています。マンションができても、自治会に入らない人も多い。管理組合に顔を出さない。普段から顔を合わせてないと、何かあったときに、相手のことをうるさいと感じる。逆に、顔をわかっている人がいれば、想像が働いてなんとなく、我慢できたりする。

少子化でいえば、自分たちに子どもがいたら、うるさいと思わないでしょう。子どもとの接点がなくなってきています。子どもが社会の中でマイノリティになり、静かな高齢者のほうがマジョリティです。子どもと「出会った」ときに、その声を奇声と感じてしまう。

――マイノリティに対する反発?

あくまで私の感覚的なものですが、マイノリティでなくても、以前とくらべて、自分と立場や利害が合わない人に対する距離感が広がったり、反発が強くなっている気がします。不寛容さも広がっています。少子化でありながら、都市が過密化する流れがあるので、今後も衝突は増えていくと思います。

●お互いが歩み寄る必要も

――どうすれば解決するのか?

「地域のコミュニティを取り戻せばいい」「寛容になりましょう」といっても具体的方法がわかりません。どこからクレームが飛んでくるかわからないので、保育園にしても、地元の人とよく話し合いをして関係づくりをして、未然に防止するしかない。また、美術館の「会話OKの日」とか、「赤ちゃん泣いていいよステッカー」など、根本的な解決にならないけど、そういう取り組みが現実的に必要になってくるでしょう。

――正当なクレームかどうかはどう判断する?

たとえば、北海道函館市の「イカ売り」の声が騒音かどうか、問題になりました。条例上、厳密には規制対象だったけど、話し合いの結果、条例から除外しようということになった。結局、具体的に論点を示して、行政が判断するしかない。住民側も、行政の判断には、ある程度したがうでしょう。イカ売りに対しても、停車中は拡声器を使わないなど、配慮を求めました。

今でも、騒音に関する紛争処理の仕組みはありますが、もっと発展したものができればいいと思います。窓口をもう少し使いやすくするなどの工夫も必要でしょう。行政機関が入って、第三者の立場で合理性があるかどうか、仲裁してもらえる仕組みがもう少し整ってくればいいと思います。

(弁護士ドットコムニュース)

この記事へのコメント

アンパンガール 50代 女性

だから何?って感じ。 それが読んだ後に感じた事です。
分析されても、その対応が何もないですね。
じゃあ、どうしたら良いの⁉️
何も答えは見つかりませんね。

たらこ 男性 50代

そういうあなたは、なにか具体的な案はありますか?

nao 男性 40代

>そういうあなたは、なにか具体的な案はありますか?

この考え方が間違いの元!!
言い出しっぺに全てを押し付ける、だから誰も意見を言わなくなる
面倒くさいことに自分は巻き込まれたくないから
そして何も改善されること無く、ただ時間が過ぎてゆく

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わりと古典的自由主義な市民A 20代 男性

騒音である限りは対処するのが当たり前でしょう
時代とともに社会全体の考え方は変化するもので 昔のままの価値観が当たり前というのが無理があるでしょう(ゴミのポイ捨てから飲酒運転、セクハラなど色々…)
最終的には一般社会に判断を求める陪審制が日本でも導入されれば妥当な結論が出てくるんじゃないですかね

しん 女性 50代

私の家の近くには学校が二つ、幼稚園がひとつ、保育園がひとつあります。運動会の練習とか元気な声や太鼓の音が聞こえてくると、季節を感じます。日本の未来がこうやって育つのだなと、頼もしく思うだけで、うるさいとは感じません。皆もおなじだと思っていたので、このような意見に大変驚いています。大丈夫ですか?
何か他に不満があるから、うるさいと思ってしまうのでは?

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道路族キライです 30代 女性

実際意味もなく奇声を上げている子どもはたくさんいますよ。親御さんも無視し続けて注意もしないし。中学生になっても道路で奇声上げてる子どもは大勢います。ただただうるさいとしか感じません。

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野蒸 一寸 30代 男性

全ての人が保育園の周りに住んでいるわけではない。実際に「奇声」に苦しんでいる人たち以外が「寛容」の押し売りをするのはいかがなものか。

結局は、保育園の近くに住んでいる人たち等、一部の人達にシワ寄せがいっている。そして少なくとも本人達にとっては深刻な訴えを「地域全体で子育てを」という美名のもとに、押しつぶそうとしているようにも思う。

いったい、彼らを批判する人たちの何割が、実際に(自分の子供以外の)地域の子育てに参加・協力しているのだろうか。

また思想信条の自由があるのだから、子供の声を「奇声」と捉えるのもまた自由のはずである。それをあたかも「おかしな感じ方」と言わんばかりに、揶揄したり批判するのはどうなのだろう。


>これまで「当たり前」だったものも、環境に合わせて対策を講じないといけないというわけか?


これまでだって、うるさいと感じていた人達はいたはずである。つらいが波風を立てたくないと我慢していただけなのにもかかわらず、それを「当たり前」と言われてはたまらないと思う。しかも”被害”にあっていない人たちに「当たり前」と言われると、腹立たしくもあるのではないか。

それに現在は高齢化社会の名の通り、高齢者の数が物理的に増えてきているので、結果的に不満の声が大きく聞こえてくるだけの話ではないだろうか。それを「現代の高齢者は、昔の高齢者より不寛容になった」という切り口で語るのは短絡的であると考える。

また、時々であれば「元気でよろしい」と感じられる子供の声も、一年中となると話は別であろう。また体の具合が良くない時、特に寝たきりや、それに近い高齢者などが聞かされ続けるのはかなり辛いのではないかと、容易に推察できると思うのだが。

>少子化でいえば、自分たちに子どもがいたら、うるさいと思わないでしょう。


暴走族はバイクの爆音をうるさいとは思わないと思う。だからと言って世間的に爆音OKとはならない。「自分たちがうるさいと思わないから、他人もうるさく思わないだろう。または、うるさく思うべきではない」というのは、傲慢だと思う。

被害にあっている人達を寛容という名のナイフで突き刺し「寛容であれ」と批判するのではなく、むしろそういう人達に「寛容」をもって、寄り添う事から始めたらどうだろうか。

”苦しみを分かってくれている、理解してくれている”と感じれば、心も和らぎ、歩み寄りの可能性を考えるかも知れない。

それを少子化対策という錦の御旗を振りかざし、彼らの苦しみを一方的に不寛容と切り捨ててしまっては、世代間の対立を深めるだけの結果になってしまうと思う。

星組担任 女性

子どもは国の未来。国の宝です。

価値観は、人それぞれですが、子どもが居なくなったら、この国は滅びますから…。

子ども達の声を、騒音と捉える人たちは、それをわかっているのですよね?。

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