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飲食や小売などの「非正規春闘」、集中的なスト実施へ「強く迫らないとダメ」
ストライキに参加した非正規労働者たち(2024年3月13日)

飲食や小売などの「非正規春闘」、集中的なスト実施へ「強く迫らないとダメ」

さまざまな業界で働く非正規労働者たちが賃上げを求めて、3月13日から集中的にストライキを実施している。時限ストも含め、同月末までに15社の約500人が参加する予定だという。個人で加盟する労働組合など全国の20団体でつくる「非正規春闘実行委員会」が記者会見を開き、発表した。

昨年に続き、今年の春闘も大企業を中心に大幅な賃上げが報じられている。しかし、実行委がインターネットで実施した調査では、非正規労働者の8割以上が賃上げの予定がないと回答したという。大企業であっても非正規労働者の賃上げが十分に進んでいない可能性があり、実行委は「非正規が賃上げの波から取りこぼされている」と指摘する。

非正規春闘では飲食、小売、講師業など23労組が120社を相手に交渉しており、3月13日には、あきんどスシロー、シェーン英会話など5社に対してストライキをおこなったという。

ストライキに参加したバングラデシュ出身の男性は、「物価や税金が上がっているのに、給料が上がらないので生活に困っている」と話した。

このほか、記者会見には多くの組合員が出席。スーパーマーケットで働く学生アルバイトは次のように話した。

「昨年の春闘で時給が二十数円上がったが、その後最低賃金に追い越され、今は最低賃金で働いている。会社の引き上げ率が弱いからだと思うので、引き続き交渉していきたい」

実行委の青木耕太郎さんは、「人手不足が言われているが、自主的に賃上げする企業は少ない」と言う。

「昨年は賃上げ回答がない段階でストを打ち、結果的に賃上げになった企業があった。ストライキも構えて強く迫っていかないと満足いく回答が得られないと思っている」(青木さん)

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