「箱の中身はなんだろな」──。胸を露出した状態で段ボール箱をかぶり、通行人に箱の中へ手を入れさせて胸を触らせ、その様子を撮影したなどとして、男女3人が東京都迷惑防止条例違反(卑わいな言動)などの疑いで書類送検された。
警視庁によると、書類送検は6月22日付。すでに発表から10日以上経っているが、一連の動画は現在も動画サイトなどで拡散が続いている。
報道によると、動画の再生回数は約8億回に上るという。同じような事件は韓国でも起きており、女性インフルエンサーらが在宅起訴されている。
●「触ってたしかめて」通行人に声かけ
警視庁によると、3人は共謀のうえ、2025年6月27日午後10時55分ごろ、東京渋谷区宇田川町の路上で、女性が胸を露出した状態で段ボール箱を身につけ、通行人に箱の中へ手を入れさせて胸を触らせた疑いがある。その様子を男性が撮影していたという。
拡散されている動画には、女性らが通行人に「触ってたしかめて」などと声をかける様子が映っている。箱の中へ手を入れた人たちが驚いたり、笑いを浮かべる場面も収められており、その映像は現在も閲覧できる。
時事通信によると、3人は「バズると思った」「このくらいなら大丈夫だと思った」などと話し、容疑を認めているという。
●AV出演契約や風営法違反の疑いでも
警視庁は、さらに撮影を担当した男性について、女性との出演契約に際し、法律で義務付けられた説明書面や契約書面を交付しなかったとして、AV出演被害防止・救済法違反の疑いでも書類送致した。
また、動画販売サイトを通じて性的な映像を配信していた男性についても、公安委員会へ必要な届出をせずに営業していたとして、風営法違反の疑いで書類送致した。
●アテンション・エコノミーの時代が背景か
韓国でも同様の事件が摘発されている。
AFPBB(2024年7月17日)によると、段ボール箱をまとって、韓国・ソウルの繁華街に現れ、「胸を触ってみてください」などと言って穴から手を入れさせたとして、インフルエンサーの女性らが公然わいせつ罪で在宅起訴されたという。
「バズると思った」という供述が示すように、今回の事件は再生回数や注目そのものが価値となる「アテンション・エコノミー」の時代が、事件の背景にあることもうかがえる。