世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題を追い続けてきたジャーナリスト、鈴木エイト氏は12月8日、東京都内で記者会見を開き、自身についてネット上で「いじり人格」「おちょくり坊主」などと投稿した中山達樹弁護士が侮辱罪で東京地検に起訴されたと明らかにした。
●「いじりネット新聞でシコシコ書いて溜飲を下げていた」
中山弁護士は、旧統一教会が2022年10月の記者会見で「改革の担い手」として紹介した人物で、教団信者の代理人などをつとめている。
弁護士ドットコムニュースのこれまでの取材には「私は信者ではない」と述べていた。
鈴木氏によると、問題となったのは、中山弁護士が2023年8月15日に自身のブログに投稿した記事で、次のような記述があったという。
<「鈴木エイト」は、10年以上、いじりネット新聞で、マニア/オタク相手に独りマスターベイションするようにシコシコ書いて独り溜飲を下げていた。いじり人格。おちょくり坊主。>
●2024年2月に刑事告訴、今年12月に起訴を確認
鈴木氏は旧統一教会問題を取材する中で誹謗中傷や圧力を受けてきたとし、今回の投稿については「法曹関係者による侮辱的な発言で、看過できない」と判断。2024年2月、警視庁に告訴していた。
その後、今年12月1日、東京地検から中山弁護士を侮辱罪で起訴したという内容の連絡があったという。
記者会見を開く鈴木エイト氏と代理人弁護士(2025年12月8日/東京・霞が関の司法記者クラブで/弁護士ドットコム撮影)
●鈴木氏「誹謗中傷を抑えるべき法曹関係者が率先している」
鈴木氏は12月8日、東京・霞が関の司法記者クラブで会見を開き、次のように語った。
「(中山弁護士の投稿には)表現の自由を超えている表現があり、法律に関わる人間が誹謗中傷をおこなうことで『鈴木エイトには何を言ってもよい』という空気ができあがっている気がする。
私自身に対する誹謗中傷もそうだが、統一教会の問題に取り組んできた弁護士や、2世などに誹謗中傷がずっと続いている。本来、それを抑えるべき法曹関係者が率先している。そうしたものを何とか止めたいということもあり刑事告訴に至った」
●中山弁護士「公正な論評として表現の自由の範囲内」
中山弁護士は弁護士ドットコムニュースの取材に次のコメントを寄せた。
<私が2023年8月に書いた「ペンネームのジャーナリストは存在してはいけない。」というブログ記事(今は削除しています)の中の一部の表現が、侮辱罪に該当するとされています。 たしかに、この記事中の一部に品のない表現が含まれることは認めます。 しかし、これらの表現は、「ペンネームを用いるとリアルの人格と乖離する」という仮説、及び、「ペンネーム氏がジャーナリストを名乗ることは許されない」という論考の論証の中で使われたものです。 そのため、「公正な論評」として十分に表現の自由の範囲内であり、これに侮辱罪が適用されること、まして公判請求されることは不当だと考えています。>