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「仕事帰りに解雇宣告」コロナであいつぐ労働相談、知ってほしい対処法
画像はイメージです(よっし / PIXTA)

「仕事帰りに解雇宣告」コロナであいつぐ労働相談、知ってほしい対処法

新型コロナウイルスの影響で、仕事を失ったり、収入が減ったりする人たちが出始めている。

政府が4月16日、緊急事態宣言を全国に拡大したことで、今後さらに雇用などへの悪影響が強まることが考えられる。

弁護士ドットコムにも、すでに複数の相談が寄せられている。以下はその一例だ。

なお、詳しい対処法について、弁護士ドットコムでも対処法をまとめている。「新型コロナウイルス 仕事や収入を失った方への支援Q&A集」(https://www.bengo4.com/c_5/guides/1674/)も参考にして欲しい。

●「本日限りで解雇」と言い渡された

ーー新型コロナウイルスの影響で勤務先の経営状況が悪化し、帰り際に本日限りで解雇(リストラ)すると言われました。このような解雇は許されるのでしょうか。

経営状況が悪化していたとしても、たとえば、従業員に対して一時的に仕事を休むよう求めたり、経費削減、助成金の利用・検討といった、リストラを回避する措置を会社が実施していない場合は、リストラが無効になる可能性があります。

https://www.bengo4.com/c_5/guides/1674/#1_3

●派遣先に更新できないと言われた

ーー派遣社員として更新を重ね、数年間就業している企業に、「新型コロナウイルスによる経営悪化で今回更新はできない」と言われました。どうすればよいでしょうか。

雇用通算期間が1年以上の派遣社員については、派遣元に対して、派遣先に対する直接雇用の依頼、新たな派遣先の提供、派遣元での直接無期雇用などの「雇用安定措置」を求めることができます。

https://www.bengo4.com/c_5/guides/1674/#1_9

●フリーランスとして参画していたプロジェクトがなくなってしまった

ーーフリーランスとして働いており、3カ月単位で更新する業務請負契約を結んで、あるプロジェクトへ参画予定でした。新型コロナウイルスの影響でプロジェクト自体がなくなってしまったのですが、3カ月分の報酬を請求できますか。

仕事がキャンセルされた場合の対応は、基本的に結んだ契約の内容に従うことになります。仕事がキャンセルになった場合のキャンセル料の支払いに関する規定を確認しましょう。

https://www.bengo4.com/c_5/guides/1674/#2_3

●仕事がなく、家賃の支払いに困っている

ーー新型コロナウイルスの影響で雇止めにあい、その後見つけた仕事も休業という状況です。貯金もなく、頼れる家族もいません。仕事がなく、家賃を支払えそうにありません。

「住居確保給付金」の給付を受けられる可能性があります。また、住居確保給付金の対象とならない場合でも、「緊急小口資金」や「総合支援資金」の制度を利用して、国からお金を借りる方法があります。

https://www.bengo4.com/c_5/guides/1674/#3_2

●バイト先にシフトを減らすと言われた

ーー飲食店でアルバイトとして働いています。新型コロナウィルスの影響で経営状況が悪化しているため、シフトの日数を減らすと言われました。生活もあるのでシフト減は困ります。どうにかできないでしょうか。

雇用契約書や労働条件通知書に「シフトや休日の日数」が書かれている場合、バイト先は従業員の同意なくシフトを減らすことはできません。また、シフトを減らされた場合は、賃金の6割にあたる「休業手当」を請求できることがあります。

https://www.bengo4.com/c_5/guides/1674/#1_10

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