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「姻族関係終了届」は役所で入手できる

義実家への絶縁状「彼らの顔を思い浮かべると痛快」姻族関係終了届を出しました

〈姻族関係終了届〉を知っていますか? 結婚すると、配偶者の父母やきょうだいは「姻族」となります。離婚によって、姻族関係は自動的に終わりますが、死別した場合には継続するため、姻族の「扶養義務」は続きます。それがイヤな人、あるいは、精神的に「縁を切りたい」と考える人は、〈姻族関係終了届〉を提出することで、その関係を終わらせることができる届です。

義実家との関係に悩む人は多いのに、なぜかこの届については、あまり知られていません。そこで、夫が亡くなった後、実際に〈姻族関係終了届〉を提出した私が、簡単な手続きなのに効果が大きいこと、そして提出した理由を率直にお話したいと思います。(ライター・椙原繭実)

 ●葬儀で揉め、相続で争い、「最悪」が更新されていった

今から3年前、夫が亡くなった時、私と婚家との関係は最悪でした。その後、両者の関係はこじれにこじれ、「最悪」が更新されていきます。葬儀で揉め、相続で争い、あげく住まいを追われた私は、婚家への憎悪を肥大させていきました。そうした負の感情は、私の心身をむしばむだけでなく、ときに周囲を巻き込みました。そんな私をラクにしてくれたのが〈姻族関係終了届〉だったのです。

四十九日を終えた後、「これ、貴女にプレゼント」と友人から渡されたのは、何も書かれていない茶封筒でした。中には一枚の紙が入っていました。〈姻族関係終了届〉と書かれた、はじめて見る書類です。「あまり知られていない手続きだし、しなくてもどうということはないんだけど、気持ちの整理に役立つと思うよ」。

聞けば、この書類を役所に出せば、姻族との関係を断つことが出来るというのです。すでに絶縁状態でしたので、断つも断たないもないのですが、戸籍上も一切の関係がなくなると知り、これこそが私の求めていたものだと感じました。

私は彼女に、夫の生前から結婚生活の苦労を話していました。そこで、亡くなった時、今こそと渡してくれたのです。

 ●夫が亡くなった途端、二世帯住宅を追い出された

私の結婚生活は、夫や子どもとの関係は良好だったものの、義父母との関係に苦労し続けました。10年にわたり二世帯同居していたにもかかわらず、婚家の人々の私への態度は冷たいものでした。夫との間に生まれた子どもに対しても同様です。それだけなら「家風」と割り切ることも出来たと思います。が、私は後妻でしたので、夫の前妻とその子への厚遇を知っていました。

かたや私は、結婚以来、働きながら家事育児を担ってきました。夫は晩年、介護が必要でしたので、その負担もありました。それでも私は夫と子どもがいて幸せでした。しかし、夫が亡くなった途端に、婚家の人々は私たちを追い出したのです。住み慣れた家を出る時、孫に優しい言葉ひとつかけることのなかった義母。その横顔の硬さは、今も目に焼き付いています。

 ●「あっ、縁切られてる」彼らの顔を思い浮かべて痛快に

〈姻族関係終了届〉は、シンプルな書類です。記入するのは、自分の氏名と生年月日、住所、本籍、死亡した配偶者の氏名。これだけです。押印も自分のものだけで、三文判でOK。保証人もいらず、子どもに知らせる必要もありません。配偶者の死後であれば、いつ出しても構いません。

あくまでも「私」と「夫の身内」の関係を断つ手続きなので、相続とは関係ありません。しかも、これを出しても、相手に知られることはないのです。あるとしたら、いつか婚家の誰かが夫の戸籍をとった時でしょう。「あっ、縁切られてる」とわかった時の彼らの顔を思い浮かべると、痛快でした。

 ●「姻族関係終了届」は、公的な絶縁状

友人から受け取った後、都合をつけて役所に向かいました。郵送での手続きもできるのですが、わざわざ都合をつけて足を運んだのは、自分の目で「姻族関係終了」の瞬間を見届けたかったからです。総合案内の受付で用件を伝えると、「え? 親族関係、ですか?」。役所の人であっても、知らない人がいるほどにマイナーな届のようです。

書類を出して見せると、戸籍の窓口を案内されました。担当者に渡すと、戸籍謄本も提出するように求められました。私の居住地と本籍が別の自治体だったからです。当時は戸籍謄本を持ち歩いていたので、その場で受け付けてもらえました。それにて終了です。役所を出る時の気持ちは、晴れ晴れとしていました。

〈姻族関係終了届〉は、いわば公的な絶縁状。それからの私は、婚家のことを考えても以前ほどイライラせず、何かあっても「赤の他人」と受け流せるようになりました。もし誰かが昔の私のように悩んでいたら、友人がしてくれたのと同じことをします。「持っているだけでも心の支えになるよ」と言葉を添えて。

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この記事に対するコメント

  1. ロト丸トマト 60代以上 女性

    私は長男の嫁を40年近く一生懸命つとめてきました。最近、主人の姉 長女と もめて、嫁の仕事をせずにいます。主人が生きているから、絶縁状は出せません。残念です。

    返信
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  1. ともわん 40代 女性

    介護の相談窓口で働いています。
    こんな届けがあるんですね。悩んでいる人に情報提供します。ありがとうございました。

    返信
    1. ひだまり 女性 50代

      介護の相談員が、義親の介護に困るんなら縁を切れとアドバイスするのですか?

    2. 名も無き様 女性 40代

      介護関係の方にも是非知ってもらいたいです。

    3. よし 男性 40代

      義親の介護に困るんなら縁を切れとアドバイス
      良いと思いますよ。
      後はしっかり国が面倒見てくれますから。

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  1. クマモンママ 50代 女性

    自身長男の嫁として三十年近く努めてきた身なのでお気持ち良く分かります。
    文章のなかに相続とは関係ないと書かれていますが、祖父母から子供さんへいずれ発生する代襲相続で遺言書なので不利益を被る心配はないのでしょうか?

    返信
    1. 名も無き様 女性 60代以上

      主人名義の家に居住しておりますがこれはどうなりますか

    2. よし 男性 40代

      遺言書では他人に相続させることも可能ですし、姻族関係終了届は子にかぎったことですから孫は関係しません。そもそも祖父母と孫の血縁関係は切ることができませんので。

    3. よし 男性 40代

      どこに住もうが関係ありません。祖父母と同居していても提出できます。
      ご主人様がお亡くなりになっていれば相続が発生していますので整理されてはいかがでしょうか。(名義変更も含め)

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  1. ふーみ 40代 女性

    旦那が死なないと出せないのねぇ( ̄▽ ̄)

    返信
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