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「ポケ弁」中小企業向け法律アプリ、東京弁護士会がリリース…情報提供、相談窓口も
アプリ「ポケ弁」の機能を説明する、開発主任の安井之人弁護士

「ポケ弁」中小企業向け法律アプリ、東京弁護士会がリリース…情報提供、相談窓口も

東京弁護士会は7月20日、中小企業向けのスマホ無料アプリ「ポケ弁」(iOS、Android)をリリースした。中小企業の経営者や法務担当者に向けて、最新の法律情報や、トラブル予防に役立つコンテンツなどを提供する。「コンシェルジュ弁護士」への電話相談を通じて、実際の法律相談にもつなげる。

コンテンツのカテゴリは労務、契約、不動産、会社経営、知的財産、取引トラブル、倒産の7つ。「従業員から退職願を受け取ったのですが、何か注意することはありますか」「口頭で受注・発注していますが、問題はありますか」など、中小企業経営者にありがちな悩みや疑問に、弁護士がわかりやすく解説する形だ。コンテンツは随時更新して増やす予定。

アプリには、東京弁護士会の「中小企業法律支援センター」に電話がつながる相談窓口も設けられている。「コンシェルジュ弁護士」と呼ばれる弁護士が電話で相談内容を確認し、問題の解決にふさわしい弁護士を紹介する。紹介された弁護士には、30分まで無料で法律相談ができる。

開発主任である安井之人弁護士は、東京・霞が関の弁護士会館で開かれた記者会見で「中小企業は法的な問題を抱えていても、それに気づいていないことが多い。アプリという身近なツールによって、(会社を運営していく上での)法的なリスクに気づいてほしい。トラブルの早期発見、予防につなげてほしい」と語った。

●弁護士向けアプリ「べんとら」もリリース

「ポケ弁」に先駆けて、東京弁護士会は7月上旬、会員の弁護士に向けた無料アプリ「べんとら(弁護士虎の巻)」もリリース。裁判の手数料の計算や、刑事弁護の手続きの確認など、弁護士の業務に役立つ機能が盛り込まれている。

「べんとら」は会員に向けたアプリだが、他の弁護士会に所属する弁護士や一般市民もダウンロードすることができる(一部の機能は東京弁護士会の会員のみ利用できる)。子どもの人数や収入などの情報を入力すると、養育費の額を自動的に計算できる機能などもあり、一般市民が活用することも期待されている。


7月20日の時点でのダウンロード数は2008件。弁護士だけでなく、一般市民からも「使いやすい」といった反響が届いているという。

(弁護士ドットコムニュース)

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