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「グロテスクな表現だ」NHK"残酷体操"の歌詞に批判殺到、BPOで議論「配慮足りない」
「まやまやぽん!体操」(NHK公式エックスより)

「グロテスクな表現だ」NHK"残酷体操"の歌詞に批判殺到、BPOで議論「配慮足りない」

NHKが今年7月に放送した子ども向け番組のコーナー「まやまやぽん! 体操」について、放送倫理・番組向上機構(BPO)はこのほど、視聴者から「非常にグロテスクな表現」などという意見が寄せられ、議論したことを公表した。審議入りするかどうかの「討論」には進まなかったという。

この体操は、NHKなどが今夏に主催していた展覧会「古代メキシコ展」に合わせて作成されたもの。古代メキシコでおこなわれていた生贄の風習などについて「負けたら心臓ささげます」「しゅうだんいけにえ200人!」「心臓どくどくささげよう」といった歌詞で歌われていた。

⚫️NHK「ご意見は今後の番組制作にいかしていく」

BPOが9月末に公表した青少年委員会(9月26 日開催)の議事録によると、この体操について、視聴者から「非常にグロテスクな表現だ」「子どもに歌わせてどんな影響があるかわからない」などの意見が寄せられたという。

これに対して、担当委員は「歴史教育的な内容を子どもたちに楽しく伝える視点はいいが、大人の受け手の解釈まで番組制作者が予測できなかったのではないか」と報告した。

また、各委員からは「子どもがショックを受ける映像を見せるわけではないので、あまり問題ないだろう」「今回は滅びた文明のことで当事者がいないが、『文化の尊重』という点では配慮が足りないだろう」などの見方が示されたという。

BPOでの議論について、弁護士ドットコムニュースがNHKに取材したところ、広報担当者は「番組は古代メキシコの歴史や文化、風習、価値観を、幅広い視聴者の皆さんに知っていただくきっかけになればと、専門家の監修のもと制作したものです。いただいたご意見は、今後の番組制作にいかしてまいります」と回答した。

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