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JASRACの徴収額、過去最高から「コロナ影響」で大幅減の見込み 「困難な時代に奇策なし」
JASRACのいではく会長(左)と浅石道夫理事長(2020年11月18日/弁護士ドットコム撮影)

JASRACの徴収額、過去最高から「コロナ影響」で大幅減の見込み 「困難な時代に奇策なし」

JASRAC(日本音楽著作権協会)は11月18日、都内で記者会見を開いて、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた2020年度の徴収額は、史上最高額となった2019年度の1176億円から大幅に減少して、1087億円となる見込みであることを発表した。

一方、分配額は、2019年度の徴収額の影響を受けるため、2年連続で史上最高額を更新し、1180億円台になると見込まれているという。

●インタラクティブ配信は大幅増

JASRACの2020年度上半期の徴収額は514.2億円(前年度同期比2.9%減)、分配額は605.4億円(同9.6%増)だった。

新型コロナウイルス感染拡大によるイベントの中止・延期などの影響を受けて、演奏(上演・演奏会、社交場、カラオケ、BGM)の徴収額は83.3億円(同34.7%減)となった。

また、オーディオディスクは36.3億円(同28.9%減)、ビデオグラム43.0億円(同11.7%減)となった。

一方、動画投稿サイトや音楽サブスクリプションサービスが大幅に伸びて、インタラクティブ配信の徴収額は155.7億円(同74.4%増)となった。JASRACによると、この分野については今後も順調に伸びていくとみられるという。

浅石道夫理事長は「コロナ禍という困難の時代に奇策はない。コロナ禍における経営指針は、JASRACはひたすら許諾・徴収・分配という本来の著作権管理業務に邁進するというものだ」と述べつつ、新型コロナウイルス感染拡大の第三波に対する危機感を示していた。

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