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和泉元彌さん「束縛愛」が話題…妻・羽野晶紀さんが苦痛を感じれば「モラハラ」?
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和泉元彌さん「束縛愛」が話題…妻・羽野晶紀さんが苦痛を感じれば「モラハラ」?

羽野晶紀さんと和泉元彌さんの夫婦関係に注目が集まっている。結婚して17年が経つ2人だが、和泉さんの束縛ぶりに、愛情なのかモラハラの一種なのかと話題になっているのだ。

最近では女性自身(11月19日号)が、羽野さんの知人の話として「元彌さんがGPSで彼女の居場所を常に監視して、仕事場にまで現れることがある……」と、掲載している。昨年にはテレビ番組内で、女性医師を指定させられることや、にぎったおにぎりを他の男性には食べさせない、などのエピソードも羽野さんが明らかにした。

過剰なる束縛は時に、DVやモラハラにはあたらないのだろうか。行き過ぎた「愛情」は時に、離婚理由となるのだろうか。原口未緒弁護士に聞いた。

●過剰な束縛は「モラハラ」

「結論から言えば、過剰な束縛は、モラハラになる可能性があります。ただ愛情とも紙一重でもあるので、過剰な束縛があっても、周りや当事者ですら『愛情』と勘違いしてしまうこともあるようです」

原口弁護士の元にも、このような相談は実際にあるのでしょうか。

「相談はよくあります。増えてきたという実感もありますね。

いま現在も、夫からの過剰な束縛に基づくモラハラが原因で家を出るに至り、離婚訴訟や離婚調停中の依頼者さんたちがいます。たとえば、『一人では出かけさせてくれない』『夫の昼休みに2〜3回電話がかかってくる』『働きに出させてもらえない』などの束縛があったそうです。

厄介なのが、こうした束縛する夫たちは、決して離婚に応じてくれないという点です」

●「噛み合わない愛情やコミュニケーション」

どうしてでしょうか。離婚に応じないのも束縛の一種なのでしょうか……。

「夫たちからすれば、束縛行為は『行き過ぎた愛情表現』であったとしても、それがモラハラ行為だとは考えられないようです。妻が家を出たり、離婚を申し出ても、『私は妻を愛している』『戻ってきてほしい』と決して離婚に応じようとはしてくれないのです。

妻たちは、こうした噛み合わない愛情やコミュニケーションが蓄積していくことで辟易してしまったり、疲れ切ってしまったりするのでしょう。中には精神科への通院や入院までもが必要となる方までいます」

過剰な束縛をする側は、相手が嫌がっている可能性を想像しないのでしょうか。濃密なコミュニケーションに見えて、あまりに一方的ですね。

「どんなに愛情をもった行為のつもりでも、それを受け取る相手が不快に思っていたのであれば、ただの嫌がらせに過ぎません。それが度重なれば、ある日突然妻が家を出る、離婚を突きつけられる、ということになりかねません。

自分よがりな考えではなく、いつでも、相手がどのように受け取るのか、相手の立場にたって、相手の気持ちを察することが夫婦円満コミュニケーションの秘訣かと思います」

プロフィール

原口 未緒
原口 未緒(はらぐち みお)弁護士 弁護士法人 未緒法律事務所
東京弁護士会所属。心理カウンセリング・アカシックリーディングも併用しながら、こじらせない円満離婚の実現を目指します。著書『こじらせない離婚―「この結婚もうムリと思ったら読む本」(ダイヤモンド社)

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