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佐野SA、ふたたびストライキ決行へ「前回のストを正当な争議行為として認めて!」
ケイセイ・フーズ労働組合の加藤正樹執行委員長(2019年11月7日/弁護士ドットコム撮影)

佐野SA、ふたたびストライキ決行へ「前回のストを正当な争議行為として認めて!」

東北自動車道上り線の佐野サービスエリア(SA/栃木県佐野市)で11月8日、またしてもストライキが決行される。

佐野SA上り線のレストランやフードコートを運営する「ケイセイ・フーズ」の労働組合(加藤正樹執行委員長)が11月7日、東京・霞が関の厚労省記者クラブで、記者会見を開いて明らかにした。

佐野SA上り線では、ことし8月14日から1カ月以上にわたって、労働組合によるストライキがあったばかりだ。

労働組合によると、会社側は、前回のストライキを正当な争議行為として認めず、さらに加藤執行委員長らに莫大な損害賠償請求をにおわせているという。こうした状況を受けて、労働組合は11月3日、従業員が安心して働ける環境をもとめて、ストライキを通告していた。

今回のストライキは、佐野SA上り線のレストランエリアに限っており、フードコートは営業する。時間は、午前7時から1時間程度の予定という。加藤執行委員長はこの日の記者会見で「できるだけ、お客さんには迷惑をかけたくない」と話した。

また、ストライキを継続するかどうかは「1回やってから検討したい」(加藤執行委員長)としている。

●NEXCO東日本に申し入れ

ケイセイ・フーズは、東北自動車道を運営するNEXCO東日本のグループ子会社と出店契約をむすんで、佐野SA上りを運営している。ところが、ことし7月、銀行の融資が凍結されるなど、経営上の問題が起きていた。

同社が8月13日、加藤執行委員長(役職は総務部長)の解雇を通告したことを受けて、労働組合は翌14日、ストライキに突入した。その後、経営陣は刷新されたが、労使交渉は決裂している。

労働組合によると、旧経営陣は株主として、現在も影響力を持ち続けているという。こうした状況のため、労働組合側は11月7日、NEXCO東日本にも「企業としての社会的責任」があるとして、ケイセイ・フーズ側に働きかけるよう申し入れた。

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