「連れて歩く方が大変」自転車の前後と抱っこで「子ども3人乗せ」 これってアリ?
停車した状態で再現した写真(事故と無関係です)

「連れて歩く方が大変」自転車の前後と抱っこで「子ども3人乗せ」 これってアリ?

自転車で移動する際、子どもをどこに乗せていますか。チャイルドシートを設置して乗せている保護者が多いですが、前後2人が限界でしょう。

1~5歳の子ども3人を育てる都内在住の会社員女性(30代)は「3人連れて歩くのは大変」とし、保育園の送り迎えでは前後と抱っこで3人の子供を自転車に乗せています。

「連れて歩くのが不可能というわけではないですが、一番下の子を抱っこしていると、他の2人が道路に飛び出したりしないよう注意していても、いざという時とっさに動くのが難しいです」

自由に動き回れる状態の子どもは、急に走りだすなど大人が想定しないような動きをします。動き回る子が2人もいると、手をつないで歩くのにも限界があるそうです。

「自転車だと転倒の危険はありますが、ちゃんとヘルメットも被らせて速度を抑えて走ってますし、子どもたちがあっちこっちに動き回ることはないので、連れて歩くよりむしろ安心できます」

とはいえ、大人1人で自転車に乗っているときよりバランスを崩しやすいのは間違いなく、見ている側としてはヒヤヒヤする光景です。自転車の利用にもルールがありますが、このような乗り方は法的に問題ないのでしょうか。

●子ども3人乗りは「犯罪」

今回のケースに沿って、東京都の例でみてみましょう。

自転車の乗車人員について定める道路交通法は、各都道府県の道路交通規則等で具体的な制限を設けるとしています(57条2項)。都の場合だと、「東京都道路交通規則」がそれに該当します。

同規則10条では、(1)16歳以上の運転者が幼児2人同乗用自転車の幼児用座席に小学生未満の幼児2人を乗車させる場合や、(2)幼児用座席に小学生未満の幼児1人を乗車させた上で、6歳未満の幼児1人を子守バンドで確実に背負っている場合は問題ないとされています。

なお、以前は幼児用座席に乗せられるのは「6歳未満の幼児」でしたが、2021年4月の改正で「小学校就学の始期に達するまでの者」に緩和されました。「まだ幼稚園や保育園に通っている子どもでも、6歳の誕生日を迎えると乗せてはいけない」という状況が解消されました。

いずれにせよ、子どもは2人までしか乗車できません。つまり、今回のケースのように、自転車の前後に子どもを乗せて、さらに子ども1人を抱っこするなど計3人の子どもを乗せて自転車を運転することは許されていないことになります。

違反した場合には、2万円以下の罰金または科料となる可能性があります(道交法121条1項7号)。子ども3人乗りは「犯罪」だということです。

そもそも、上記(2)にあるように、東京都の規則では「背負って」と定められているので、乗車する子どもの人数にかかわらず、「抱っこ」して自転車を運転すること自体が認められていないと考えられます。

一番大切なのは子どもの生命・身体です。危険な乗り方だから法令で制限されているということを考えれば、やはりルール違反の乗り方は今すぐ止めるべきです。

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