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ターゲットは温泉と恐竜、観光地で続いたモニュメント破壊 関係者は「みんなが目にする玄関口でなぜ」
無惨に壊れた「手湯」の「URESHINO」のアルファベット(提供:道の駅うれしの まるく)

ターゲットは温泉と恐竜、観光地で続いたモニュメント破壊 関係者は「みんなが目にする玄関口でなぜ」

2022年9月に開業した西九州新幹線の嬉野温泉駅(佐賀県)で10月中旬、駅前の温泉が出る設備につけられた飾りが壊される被害が発生した。

観光客への「おもてなし」として、気軽に手を入れて自慢の温泉を楽しんでもらえるよう作ったものとあって、警察に被害届を提出した嬉野市役所は「心無いことをする理由が知りたい」と悲しんでいる。

●「おもてなし」のモニュメントが壊されていた…夜間の犯行か

被害にあったのは、嬉野温泉駅前に設置された掛け流しの「手湯」の設備だ。この設備には人工石でつくられた「URESHINO」のモニュメントが飾り付けられていたが、「U」の半分をのぞき、他のアルファベットがすべて壊されていたという。

新幹線・まちづくり課によれば、10月19日朝に市の職員らが被害を確認。18日の夕方までは無事だったそうだ。

村上大祐市長は25日、Xで被害を報告した。

「明らかに故意によるもので、ただ悔しいです。警察に連絡して防犯カメラの解析を進めていますが、なぜこのようなことになったのか知りたい」(村上市長のX)

まちづくり課は取材に「嬉野温泉では100年ぶりに駅ができたとあって、念願の鉄道が通ったと喜んでおりました。残念です」とする。

今でも「手湯」には温泉が出ているが、壊れにくい素材でモニュメントを作り直すことも考えているという。

「駅を降りて目の前ですからね。お客様の目にも入ってしまいます。皆様に喜んでもらうために作りました。捜査の行方や弁償とは別に、どういった思いで壊されたのかを一番知りたいです」(まちづくり課)

今月18日には、JR福井駅前の撮影スポットでも恐竜のモニュメントが壊される器物損壊事件が発生したと報じられている。

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