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ビッグモーター店前の街路樹に「除草剤」…兼重社長は会見でどう答えた?
兼重宏行社長(2023年7月25日/東京・六本木/弁護士ドットコム撮影)

ビッグモーター店前の街路樹に「除草剤」…兼重社長は会見でどう答えた?

保険金の不正請求問題で揺れる中古車販売大手・ビッグモーターだが、インターネット上では別の「疑惑」が指摘されている。

ビッグモーター店舗前の街路樹に「除草剤がまかれて、木が枯れている」というものだ。SNSでは、複数の店舗前の様子がGoogleストリートビューなどの写真とともに投稿される事態となっている。

ネット上で話題となっている店舗前の様子(Googleストリートビューより) ネット上で話題となっている店舗前の様子(Googleストリートビューより)

同社が7月25日、都内で開いた記者会見で、この"疑惑"について記者から質問があがる一幕があった。兼重宏行社長は「環境整備で…」と口にしかけたが、陣内司管理本部長が「きちんと調査をさせていただきまして、適切に対処させていただきたい」と割って入った。

その後、和泉伸二専務が、環境整備の点検の中で、歩道も含めた出入り口近くの雑草やゴミを取り除く指導をしていると説明した。その一環で、除草剤をまいて街路樹に影響を与えたことがあったという。ただし、10年以上前のことで、そうした指導は現在していないとした。

街路樹をめぐっては、群馬県太田市内にある店舗前の道路で「この場所で除草剤散布が原因の街路樹大量枯死が発生」したとして、地元の群馬県警太田警察署と太田土木事務所が情報提供をもとめる看板を掲示していたとSNSで拡散されていた。

太田土木事務所は7月25日、弁護士ドットコムニュースの取材に「今年3月に看板は外したが、掲示していたのは事実だ。除草剤の成分が土壌から検出された」とコメントした。

●「犯人が見つかれば、賠償請求も検討する」

太田土木事務所によると、「木が枯れている」という情報が寄せられたのは2022年8月のことだという。原因特定のため、土壌の成分分析をしたところ、除草剤の成分が検出されたことから、同年11月に被害届を提出して、看板が設置された。

枯れていたのは17本の「トウカエデ」だ。「枯れて倒れる恐れがあったため、17本すべて撤去した」という。

看板はすでに外しているが、まだ事件解決の報告は警察から受けていない。街路樹を管理している太田土木事務所としては、今も「犯人」の発見を期待している状態だ。

現場の目の前とあって、ビッグモーター側に何か事情は聞いたのかという質問には、太田事務所は「警察に委ねているため、こちらからはお答えできない」とした。

「自然に枯れたというのではなく、誰かに除草剤を撒かれたということで警察に入ってもらった。今回の犯人が見つかれば、一般的な流れとして 弁償や賠償を求めることになるかと思う」(太田土木事務所)

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