離婚事件に注力。家族との関係に悩む依頼者のSOSを受け止め、真の解決を目指して伴走
解決の糸口を掴むため、日々奮闘
ーー弁護士を目指したきっかけを教えてください。
子どもの頃から正義感が強く負けず嫌いで、正しいと思ったことは言わずにいられない性格でした。小学生のときに弁護士が主人公のテレビドラマを観て、法律を駆使して正義を実現する姿に憧れると同時に、正しいことを貫きたいという自分の性格に合う仕事だと感じたんです。小学校の卒業文集にはすでに「夢は弁護士」と書いていましたね。
ーー小学生のときから一貫して弁護士を目指していたのですね。実際に弁護士となり、いかがですか。
いつも苦しんでいます(笑)。事務所の若手の先生にもよく話すのですが、弁護士は「傭兵」なんです。紛争状態になっている当事者の間に入り、感情が入り乱れている中で戦うのが私たちの仕事です。相手方からむき出しの敵意を浴びることも少なくありません。私は弱い人間なので、嫌になるときも、苦しいと感じるときもあります。
ではなぜ、自分を鼓舞して毎日頑張っているのか。それは、解決の兆しが見えたときの快感が凄まじいからです。「よっしゃ、来た!」という瞬間を逃さずキャッチして適切な対応ができると、一気に流れが変わり、それまで争っていた当事者みんなが同じ方向を向いて進んでいけます。その大好きな瞬間を味わい、依頼者とともに最善のゴールまで走っていくことをモチベーションに、日々奮闘しています。
家族の在り方の正解は1つではない
ーー注力分野を教えてください。
離婚案件を強みとしています。私自身、思春期に家族との関係に悩んだ時期があり、身近な人との間でストレスを抱えることがいかに辛いか、理解しています。依頼者の心情に寄り添い、問題解決の過程を支えたいという思いで取り組んでいます。
日本のステレオタイプな家族のあり方に疑問を感じていることも、離婚案件に注力する理由の1つです。日本では、「両親がいて子どもがいて、夏休みになったら家族で旅行に行く」という、サザエさんやドラえもんに出てくるような家族の形が、1つの理想形としてプッシュされています。その理想像に自分を無理やり当てはめようとして苦しんでいる方は少なくありません。
相談に来る方の話を聞くと、多くの場合、すでに夫婦としての関係は破綻しているんです。でも、「子どもにとっては両親が必要」という固定観念にとらわれて、無理やり家族関係を続けている。子どもは親をよく見ています。両親の間に流れるギクシャクした空気を感じながら生活することは、子どもにとって幸せといえるでしょうか。
たった1つの形を正解とするから、いびつさや違和感が生じてしまいます。私が依頼者に伝えるのは、「あなたたちのあるべき家族の姿は、あなたたちが決めていい」ということです。個々の事情を踏まえて、依頼者と相手方にとって、そして子どもにとって、一番いい家族の形を模索するお手伝いができればと思っています。
ーー仕事をする上で心掛けていることを教えてください。
最善の結果を導くために全力を尽くすことはもちろんですが、結果だけではなく、解決までの過程も大切にしています。最も重視しているのは依頼者の納得感です。
まずは相談内容を丁寧に聞き、依頼者が置かれている状況を整理した上で、真に望んでいるゴールを探っていきます。ここでポイントになるのは、依頼者の本心を引き出すことです。
例えば、「離婚したいけれど、専業主婦なので離婚後の経済的不安が大きく、躊躇しています。別れない方がいいのでしょうか」と話す方には、「現実的なハードルはさておき、本当に望んでいることを遠慮なく言ってみてください」と伝えて、心の底の思いを吐き出してもらいます。
目指すゴールを設定したら、そこに行き着くまでの方法を提示します。複数の方法がある場合は、「Aという方法を選んだらこうなる、Bならこうなる」と、それぞれの見通しとメリット・デメリットを丁寧に説明して、依頼者自身が納得した上で選択できるよう進めることを心がけています。
案件の進捗状況もこまめに共有しています。少しでも動きがあればすぐに連絡し、特に動きがなければその旨を報告します。依頼者が「自分の事件は今どうなっているのだろう」と不安を感じることがないように気をつけています。
専門家に相談することを怖がらないで
ーープライベートについても伺います。休日の過ごし方や趣味を教えてください。
2歳と4歳の男の子の母で、休日は子どもたちと過ごすことが多いです。
趣味はフラダンスです。弁護士になってから習い始めて、出産を機に中断していたのですが、次男が1歳の頃に、夫の勧めもあって再開しました。
法廷では真剣な表情で戦っていますが、フラを踊っている間は常に笑顔。仕事とは全く違う世界だからこそ夢中になれるのだと思います。
もともとは神々に捧げる踊りなので、1つひとつの振り付けや曲に意味が込められています。たとえば、今踊っている「レフワの花」という曲は、火山灰の中でも健やかに育つハワイの花がモチーフになっています。コロナ禍に負けない人間の姿に重なっているように感じられて感慨深いですね。
ゆったりした曲調に身を委ねて踊っていると、普段出てこない感情がブワッと湧き上がってきます。心が洗われる、私にとって大切な時間です。
ーー今後の展望をお聞かせください。
引き続き、離婚案件を中心に取り組み、依頼者にとって最善の解決を追求していきます。常に研鑽を積んで弁護士としてのスキルを高めるとともに、1人の人間としても成長したいです。酸いも甘いも知ることで人間的な深みが増し、依頼者の気持ちにより深く寄り添えるようになれると思っています。
弁護士は法律のプロですから、法律について常に情報をアップデートしていくことは当然ですが、法律だけ学んでいては考え方が一面的になってしまう恐れがあります。政治・経済など法律以外の分野も積極的に勉強し、広い視野で物事を捉えられる力を養いたいです。
ーー法律トラブルを抱えて困っている方に、メッセージをお願いいたします。
少しでも悩んだらとにかく早く相談に来てほしい、といつも思っています。
私のページにたどり着いたということは、何か困っていることがあるはずです。平穏な日々を過ごしているなら、弁護士の情報を検索しようとは思わないでしょう。あなたの心が「SOS」を発しているからこそ、弁護士の情報を調べて、今、こうして私のページを見てくださっているのだと思います。
「悩んでいることはあるけれど、弁護士に相談していいかわからない」「うまく言葉で伝えられるかな」と思うかもしれませんが、心配する必要は全くありません。じっくり時間をかけてお話を伺います。あなたの率直な思いを聞かせてください。
相談中、感情が昂って、涙を流す方も多いです。でも皆さん、相談を終えてから、「いっぱい泣いたけどすっきりしました」と言って帰られます。
1人で悩んでいる時間が長くなるほど、解決の選択肢が少なくなってしまいます。betterではなくbestな解決策を選ぶためには、少しでも早く弁護士に相談することが重要です。どうか、専門家に相談することを怖がらないでください。今ある悩みを解決し、すっきりとした気持ちで再スタートを切れるよう、私が全力でサポートします。