債権回収の解決事例

交際相手への貸付金約170万円が長年未回収に。親族を連帯保証人とする公正証書を作成し確実な回収を実現した事例

30代 女性
この事例の依頼主 30代 女性

相談前の状況 依頼者(女性)は、将来結婚するという言葉を信じ、交際相手の男性に対して長期間にわたり複数回の金銭の貸付を行っており、その総額は170万円強に上っていました。
その後、依頼者は男性と交際を解消し、それに伴い、相手方は直ちに貸付金全額を返済する旨の合意をしていましたが、合計5万5000円の返済があったのみでした。その後は一切の返済がストップし、長年にわたって相手方からは回収できない状態が続きました。
相手方の不誠実な対応と、一向に進まない返済に強い不安と精神的苦痛を感じた依頼者は、残金約165万円の確実な回収を求めて当事務所にご相談にいらっしゃいました。

解決への流れ ご依頼後、直ちに弁護士から相手方に対して、貸付金残高の一括返済を求める内容証明郵便を送付しました。 これに対し相手方から連絡があり、返済の意思は示しつつも「一括返済は困難であるため分割にしてほしい」との申し出がありました。
これに対して当方は安易に妥協せず、分割払いに応じる条件として、「最長5年間での返済」「連帯保証人をつけること」「公正証書の作成」などを強く要求しました。
相手方は当初、連帯保証人の手配やまとまった支払いに難色を示し、月額1万円という極めて少額(完済まで13年以上を要する)での分割払いを希望してきましたが、当方はこれを断固として拒否しました。さらに、相手方が提案してきた第三者の連帯保証人についても資力に不安があるとして退け、「4親等以内の親族を連帯保証人とすること」を最終条件として提示するなど、粘り強い交渉を重ねました。
その結果、相手方の親族を連帯保証人としてつけることに成功し、公証役場にて強制執行認諾条項付きの「債務承認弁済契約公正証書」を作成しました。
残金について5年間の分割払いとする合意となりましたが、公正証書と連帯保証人という強力な担保を得た結果、現在は相手方から遅滞なく確実な支払いが行われています。

平山 友喜 弁護士 平山 友喜 弁護士からのコメント 個人間の金銭トラブル、特に交際相手への貸付においては、借用書がない場合や、関係性が崩れた途端に返済がルーズになり、長年にわたって回収できないというケースが非常に多く見られます。
本件でも、当事務所が介入するまでは長期間にわたり支払いが完全にストップしていました。債権回収において、相手方が「お金がないから一括では払えない」と主張してくることは珍しくありません。しかし、そこで相手のペースに乗って単なる口約束の分割払いや、少額すぎる返済に応じてしまうと、途中で再び支払いが滞るリスクが非常に高くなります。そのため、本件では分割払いに譲歩する代わりに、「強制執行認諾条項付きの公正証書を作成すること」、そして何より「親族を連帯保証人としてつけること」にこだわって強気の交渉を行いました。万が一支払いが滞れば直ちに給与や預貯金を差し押さえることができる公正証書と、親族に迷惑をかけられないという連帯保証人の存在は、相手方にとって極めて強い心理的プレッシャーとなります。結果として長期間の分割払いにはなりましたが、現在に至るまで遅滞なく確実な回収が続いているのは、交渉段階で一切妥協せず、実効性のある担保(公正証書・親族の連帯保証)を確保しきった成果と言えます。
相手方からの支払いがストップしてお悩みの方は、諦める前にぜひ一度弁護士にご相談ください。

平山 友喜 弁護士
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