記事一覧
刑事事件の裏側に見た障害者の姿 福祉との接点をつなぐ挑戦 浦﨑寛泰弁護士インタビュー
PandA法律事務所(東京都千代田区)の弁護士・社会福祉士、浦﨑寛泰氏は、 一般社団法人東京TSネットを立ち上げ、障害者支援を行っている。 東京TSネットでは、浦﨑氏などの弁護士や福祉専門職、医師などが連携し、 累犯障害者問題や家族の問題に取り組んでいる。 資金もなく手弁当からスタートしたその活動について、東京TSネット代表理事の浦﨑氏に話を伺った。(弁護士ドットコムタイムズ<旧・月刊弁護士ドットコム>Vol.16<2017年1月発行>社会正義に生きる 弁護士列伝No.14より)
続きを見る夫の遺志継ぎ40歳で司法試験合格 自死遺族支援に取り組む弁護士の足跡
【本記事は2020年10月8日に公開したものです】広島県で「はつかいち法律事務所」を開く佃祐世弁護士は、4人の子どもを育てながら30代で法科大学院に合格し、40歳で司法試験に合格した。弁護士になってからは裁判官だった夫が自死した経験をもとに、自死遺族支援弁護団に所属。全国で自死予防や自死遺族支援の活動を行っている。佃弁護士に弁護士が自死予防や遺族支援に取り組む意義などを聞いた。(2020年9月29日インタビュー実施)
続きを見る法テラスへの未払報酬請求を認容 国選の「被害者」解釈で
【本記事は2020年10月6日に公開したものです】業務上横領罪の「被害者」の解釈の違いから、国選弁護人報酬を減額算定されとして、札幌弁護士会所属の弁護士が未払報酬の支払いを日本司法支援センター(法テラス)に求めた事件で、札幌地裁小樽支部(梶川匡志裁判長)が、弁護士の請求を認容する判決を出していたことがわかった。判決は9月16日付で、10月5日に確定した。
続きを見る「法律学に興味を持ってもらうきっかけになれば」 弁護士では成し得ないことを、小説を通して成したい
【本記事は2020年10月6日に公開したものです】司法試験の合格者の五十嵐律人氏が2019年4月、小説『法廷遊戯』(講談社)で、新人作家の登竜門として知られるメフィスト賞(主催:講談社)を受賞した。五十嵐氏は、現在司法修習中。ロースクールと法廷を舞台にしたリーガルミステリーを通して世の中に伝えたいことや、作家兼法曹家として実現したいこと、自身も通っていたロースクール制度に対する想いなどについて聞いた(インタビュー日:9月3日)。
続きを見るジャパンライフ元会長資産は200万、債権額128億に対し 債権者集会で報告
【本記事は2020年10月5日に公開したものです】磁気ベルトなどの健康器具商品を用いた販売預託商法(オーナー商法)をめぐり、詐欺容疑で逮捕された「ジャパンライフ」の山口隆祥元会長と、元会長の娘である山口ひろみ元社長の債権者集会が、10月5日に東京地方裁判所で開催された。債権者集会では、ジャパランライフのオーナー商法で被害を受けた債権者に配当される元会長の個人資産が200万ほどしか残されておらず、元社長には配当すべき財産がないことが明らかとなった。
続きを見るWeb会議システムを活用する弁護士に聞く 民事裁判IT化に向けた弁護士の準備と心構え
【本記事は2020年10月5日に公開したものです】今年2月に始まった民事訴訟に関する裁判手続き等のIT化(裁判IT化)は、全国拡大に向けて準備が進められている。共同通信によると、最高裁は9月10日、争点整理手続き等へのウェブ会議の導入について、11月に東京地裁のすべての民事部、年内には全国の地裁本庁すべてに拡大することを発表した。一方、IT利用に関する弁護士からは懸念の声もあがる。弁護士ドットコムタイムズが7月に実施した会員アンケートでは、「利用者が裁判を受ける権利」についての懸念点として、「IT機器の操作熟練度によって、裁判所を利用することへの格差が出てくる」との回答が27.5%にのぼった。民事裁判IT化に向けて、どのような準備や心構えが必要か。福岡地裁の裁判IT化に関するワーキンググループのメンバーを務め、制度の開始当初からウェブ会議を積極的に取り入れている古賀克重弁護士に聞いた(インタビュー日:2020年9月15日)。
続きを見る取調べ可視化「全事件・全過程に拡大を」 日弁連のフォーラムで当事者らが訴え
【本記事は2020年10月5日に公開したものです】日本弁護士連合会(日弁連)は9月30日、「取調べの可視化フォーラム 日常の隣にある密室の取調べ」を開催した。フォーラムでは、不起訴後に国家賠償請求が認められた男性や代理人弁護士らが、取調べが録画されない「密室の取調べ」の危うさ指摘し、取調べ可視化の拡大を訴えた。
続きを見る「受刑者に濡れたタオルで拭身を」東京弁護士会が府中刑務所に勧告
【本記事は2020年10月2日に公開したものです】受刑者は許可なく水で体を拭いてはならないという府中刑務所のルールについて、東京弁護士会は9月30日、改善を求める勧告を出したと発表した。勧告は9月28日付。
続きを見る日弁連が定例会見を半年ぶりに再開 荒会長「声明や談話が実を結んでいる」
【本記事は2020年9月30日に公開したものです】日本弁護士連合会(日弁連)は9月30日、約半年ぶりとなる定例記者会見を、東京・霞ヶ関の弁護士会館で開催した。定例会見はこれまで週1回を基本に開催されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、4月1日の開催以降、中止となっていた。
続きを見る弁護士成年後見人の信用保証 日弁連、10月1日から開始
【本記事は2020年9月30日に公開したものです】日本弁護士連合会(日弁連)は9月29日、成年後見人になった弁護士が横領などの不正をしたときの損害を保証する制度を、10月1日から開始すると発表した。全国弁護士協同組合連合会(全弁協)が保証人となり、成年被後見人などが受けた被害を弁償することにより、被害者の早期救済と弁護士成年後見人等の信用維持を図る。
続きを見る弁護士と「若旦那」の二足のわらじ 地元山梨で旅館の再生を目指す弁護士の挑戦
【本記事は2020年9月30日に公開したものです】新型コロナウイルスの感染拡大を受け、多くのホテルや旅館が廃業・閉館に追い込まれている。こうした状況の中、都内で企業法務などに携わる山田安人弁護士は、2020年8月に地元山梨の旅館「柳屋」の「若旦那」に就任。苦境に立たされた旅館の再生に取り組んでいる。慎重さとスピード感を重視する弁護士としての姿勢が、若旦那の業務に活かされている一方、実際に旅館経営に携わることとで、「弁護士として、より顧客目線で(相談者や依頼者に)接することができるようになった」という。若旦那に就任した経緯や、業務の内容、弁護士業務への影響などを、山田弁護士に聞いた。(2020年9月8日インタビュー実施)
続きを見る関弁連 定期大会・シンポジウムをオンラインで配信
【本記事は2020年9月28日に公開したものです】関東弁護士会連合会(関弁連)は9月25日、第67回定期大会とシンポジウムを横浜市内で開催した。関弁連によると、定期大会は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、会場の定員を例年の約4分の1に当たる150名に制限し、他の参加者は、大会の模様をインターネット上で配信される動画を視聴する形で参加した。関弁連が、定期大会やシンポジウムをオンラインで配信するのは、今回が初めて。
続きを見る死刑執行停止求める決議可決、東弁臨時総会 反対派からも意見相次ぐ
【本記事は2020年9月25日に公開したものです】東京弁護士会(東弁)は9月24日、東京・霞が関の弁護士会館で臨時総会を開催し、弁護士会として死刑の執行の停止を求める決議案について議論し、賛成多数で可決した。 会場には、東弁の会員弁護士8361人(2020年7月現在)中、委任による出席も含めて2157人の弁護士が決議に参加した。実際に会場に足を運んだ弁護士は233人(最終集計による出席者)だった。決議の内訳は、賛成が1199票で、反対が781票、棄権が177票だった。
続きを見る「弁賠事例集」編集弁護士に聞く 弁護過誤事例の傾向と対策
【本記事は2020年9月25日に公開したものです】法令の解釈誤りや、書類提出漏れなどの弁護過誤が後を絶たない。全国弁護士協同組合連合会(全弁協)が今年1月に刊行した「弁護士賠償責任保険の解説と事例(弁賠事例集)(第6集)」によると、2018年に新たに受け付けた保険事故は179件に上る。弁護士の約200人に1人が保険請求している計算になる。保険事故に繋がる弁護過誤を防ぐには、どのような対策が必要か。弁賠事例集の編集に20年以上携わる平沼直人弁護士と、今回の事例集の編集に携わった上原裕紀弁護士に、最新の事例に基づいた留意点を聞いた(インタビュー:2020年9月15日)。
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