記事一覧

  • 「生活保護裁判は人間らしさを問う攻防」 『判例生活保護』著者の舟木弁護士に聞く

    【本記事は2020年10月14日に公開したものです】8月末に出版された「判例生活保護 わかる解説と判決全データ」(山吹書店)は、生活保護分野で初の判例集で、SNSでは、「実務家に必携の一冊」との声も出ている。出版の背景には、生活困窮者を支援する弁護活動の普及により、生活保護をめぐる裁判例が10年あまりの間で、増加したことが背景にあるという。 コロナ禍により失業率が増加傾向にある中、執筆に携わった舟木浩弁護士(京都弁護士会)に、生活保護裁判をめぐる環境の変遷とコロナ禍による影響などについて話を聞いた。舟木弁護士は、「申請が認められない時に、福祉事務所で闘うための武器になれば」と期待を込める(インタビュー日:2020年9月30日)。

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    「生活保護裁判は人間らしさを問う攻防」 『判例生活保護』著者の舟木弁護士に聞く
  • 3弁護士会が任命拒否問題で声明

    【本記事は2020年10月13日に公開したものです】日本学術会議が新会員候補として推薦した6名の研究者の任命を、菅義偉内閣が拒否した問題で、長野県・愛知県・京都の3弁護士会が12日、会長声明を発表した。長野県弁護士会は、国民への任命拒否の理由の説明を求めた上で「強く抗議する」と表明。愛知県・京都の両弁護士会は、任命拒否が表現の自由の侵害に当たるなどとして、6名の任命を求めている。

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    3弁護士会が任命拒否問題で声明
  • 法テラスが5年ぶりに事務所開設 神戸に 「弁護士会の理解得られた」

    【本記事は2020年10月12日に公開したものです】日本司法支援センター(法テラス)は10月10日、法テラス兵庫(神戸市)に兵庫県内で2番目となる法律事務所を開き、12日から業務を開始した。法テラスによると、法律事務所の設置は、2015年に設置した鰺ヶ沢(青森県鰺ヶ沢町)以来、5年ぶりで、全国で48カ所目。

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  • 刑事事件の裏側に見た障害者の姿 福祉との接点をつなぐ挑戦 浦﨑寛泰弁護士インタビュー

    PandA法律事務所(東京都千代田区)の弁護士・社会福祉士、浦﨑寛泰氏は、 一般社団法人東京TSネットを立ち上げ、障害者支援を行っている。 東京TSネットでは、浦﨑氏などの弁護士や福祉専門職、医師などが連携し、 累犯障害者問題や家族の問題に取り組んでいる。 資金もなく手弁当からスタートしたその活動について、東京TSネット代表理事の浦﨑氏に話を伺った。(弁護士ドットコムタイムズ<旧・月刊弁護士ドットコム>Vol.16<2017年1月発行>社会正義に生きる 弁護士列伝No.14より)

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  • 夫の遺志継ぎ40歳で司法試験合格 自死遺族支援に取り組む弁護士の足跡

    【本記事は2020年10月8日に公開したものです】広島県で「はつかいち法律事務所」を開く佃祐世弁護士は、4人の子どもを育てながら30代で法科大学院に合格し、40歳で司法試験に合格した。弁護士になってからは裁判官だった夫が自死した経験をもとに、自死遺族支援弁護団に所属。全国で自死予防や自死遺族支援の活動を行っている。佃弁護士に弁護士が自死予防や遺族支援に取り組む意義などを聞いた。(2020年9月29日インタビュー実施)

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  • 法テラスへの未払報酬請求を認容 国選の「被害者」解釈で

    【本記事は2020年10月6日に公開したものです】業務上横領罪の「被害者」の解釈の違いから、国選弁護人報酬を減額算定されとして、札幌弁護士会所属の弁護士が未払報酬の支払いを日本司法支援センター(法テラス)に求めた事件で、札幌地裁小樽支部(梶川匡志裁判長)が、弁護士の請求を認容する判決を出していたことがわかった。判決は9月16日付で、10月5日に確定した。

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  • 「法律学に興味を持ってもらうきっかけになれば」 弁護士では成し得ないことを、小説を通して成したい

    【本記事は2020年10月6日に公開したものです】司法試験の合格者の五十嵐律人氏が2019年4月、小説『法廷遊戯』(講談社)で、新人作家の登竜門として知られるメフィスト賞(主催:講談社)を受賞した。五十嵐氏は、現在司法修習中。ロースクールと法廷を舞台にしたリーガルミステリーを通して世の中に伝えたいことや、作家兼法曹家として実現したいこと、自身も通っていたロースクール制度に対する想いなどについて聞いた(インタビュー日:9月3日)。

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    「法律学に興味を持ってもらうきっかけになれば」 弁護士では成し得ないことを、小説を通して成したい
  • ジャパンライフ元会長資産は200万、債権額128億に対し 債権者集会で報告

    【本記事は2020年10月5日に公開したものです】磁気ベルトなどの健康器具商品を用いた販売預託商法(オーナー商法)をめぐり、詐欺容疑で逮捕された「ジャパンライフ」の山口隆祥元会長と、元会長の娘である山口ひろみ元社長の債権者集会が、10月5日に東京地方裁判所で開催された。債権者集会では、ジャパランライフのオーナー商法で被害を受けた債権者に配当される元会長の個人資産が200万ほどしか残されておらず、元社長には配当すべき財産がないことが明らかとなった。

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    ジャパンライフ元会長資産は200万、債権額128億に対し 債権者集会で報告
  • Web会議システムを活用する弁護士に聞く 民事裁判IT化に向けた弁護士の準備と心構え

    【本記事は2020年10月5日に公開したものです】今年2月に始まった民事訴訟に関する裁判手続き等のIT化(裁判IT化)は、全国拡大に向けて準備が進められている。共同通信によると、最高裁は9月10日、争点整理手続き等へのウェブ会議の導入について、11月に東京地裁のすべての民事部、年内には全国の地裁本庁すべてに拡大することを発表した。一方、IT利用に関する弁護士からは懸念の声もあがる。弁護士ドットコムタイムズが7月に実施した会員アンケートでは、「利用者が裁判を受ける権利」についての懸念点として、「IT機器の操作熟練度によって、裁判所を利用することへの格差が出てくる」との回答が27.5%にのぼった。民事裁判IT化に向けて、どのような準備や心構えが必要か。福岡地裁の裁判IT化に関するワーキンググループのメンバーを務め、制度の開始当初からウェブ会議を積極的に取り入れている古賀克重弁護士に聞いた(インタビュー日:2020年9月15日)。

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  • 取調べ可視化「全事件・全過程に拡大を」 日弁連のフォーラムで当事者らが訴え

    【本記事は2020年10月5日に公開したものです】日本弁護士連合会(日弁連)は9月30日、「取調べの可視化フォーラム 日常の隣にある密室の取調べ」を開催した。フォーラムでは、不起訴後に国家賠償請求が認められた男性や代理人弁護士らが、取調べが録画されない「密室の取調べ」の危うさ指摘し、取調べ可視化の拡大を訴えた。

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    取調べ可視化「全事件・全過程に拡大を」 日弁連のフォーラムで当事者らが訴え
  • 「受刑者に濡れたタオルで拭身を」東京弁護士会が府中刑務所に勧告

    【本記事は2020年10月2日に公開したものです】受刑者は許可なく水で体を拭いてはならないという府中刑務所のルールについて、東京弁護士会は9月30日、改善を求める勧告を出したと発表した。勧告は9月28日付。

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  • 日弁連が定例会見を半年ぶりに再開 荒会長「声明や談話が実を結んでいる」

    【本記事は2020年9月30日に公開したものです】日本弁護士連合会(日弁連)は9月30日、約半年ぶりとなる定例記者会見を、東京・霞ヶ関の弁護士会館で開催した。定例会見はこれまで週1回を基本に開催されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、4月1日の開催以降、中止となっていた。

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    日弁連が定例会見を半年ぶりに再開 荒会長「声明や談話が実を結んでいる」
  • 弁護士成年後見人の信用保証 日弁連、10月1日から開始

    【本記事は2020年9月30日に公開したものです】日本弁護士連合会(日弁連)は9月29日、成年後見人になった弁護士が横領などの不正をしたときの損害を保証する制度を、10月1日から開始すると発表した。全国弁護士協同組合連合会(全弁協)が保証人となり、成年被後見人などが受けた被害を弁償することにより、被害者の早期救済と弁護士成年後見人等の信用維持を図る。

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    弁護士成年後見人の信用保証 日弁連、10月1日から開始
  • 弁護士と「若旦那」の二足のわらじ 地元山梨で旅館の再生を目指す弁護士の挑戦

    【本記事は2020年9月30日に公開したものです】新型コロナウイルスの感染拡大を受け、多くのホテルや旅館が廃業・閉館に追い込まれている。こうした状況の中、都内で企業法務などに携わる山田安人弁護士は、2020年8月に地元山梨の旅館「柳屋」の「若旦那」に就任。苦境に立たされた旅館の再生に取り組んでいる。慎重さとスピード感を重視する弁護士としての姿勢が、若旦那の業務に活かされている一方、実際に旅館経営に携わることとで、「弁護士として、より顧客目線で(相談者や依頼者に)接することができるようになった」という。若旦那に就任した経緯や、業務の内容、弁護士業務への影響などを、山田弁護士に聞いた。(2020年9月8日インタビュー実施)

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