結婚生活に不満を抱いている弁護士は、2割弱
【本記事は2020年11月6日に公開したものです】弁護士ドットコムでは、結婚・恋愛事情について、全国の弁護士にアンケートを実施した(実施期間:2020年9月7日から28日)。 既婚者未婚者合わせて250名の弁護士から回答を得た。 アンケート結果の概要を4回に分けて紹介する。 2回目は、既婚者に聞いた「結婚生活の満足度」「結婚生活の満足度に対する理由」についてまとめた。「結婚生活の満足度に対する理由」については、寄せられた自由回答についても紹介する。
8割が「結婚生活に満足している」と回答
「結婚生活に満足しているか」尋ねたところ、「満足」57.6%、「やや満足」26.7%という結果となり、8割以上が、「満足している」との回だった。 一方で、「不満」は4.7%、「やや不満」は1.2%。「どちらでもない」と回答したのは7.6%。
性別ごとで見ると、男性弁護士は「満足」70.2%、「不満」4.9%、「やや満足」1.4%、「やや不満」1.4%。 女性弁護士は、「満足」66.6%、「やや満足」22.2%、「やや不満」22.2%、「不満」3.7%となった。不満に思っている割合が、男性が6.3%、女性は25.9%で、女性のほうが20ポイント程度高かった。
「飲み会・懇親会」で知り合った場合、「満足」との回答は17.2%に対して、「不満」は30.7%と13.5ポイント高い。 また、「友人・知人・上司の紹介」の場合は、「満足」56.4%に対して、「不満」、「離婚」7.7%と48.7ポイント高い。
7割が結婚生活に肯定的な意見「配偶者や子どもの存在が精神的な支えになる」
既婚者に「結婚生活の満足度について」自由記述形式で尋ねたところ、以下の意見が聞かれた。
【プラスの意見】
・家族がいることで精神的に安定する。仕事にも全力で向き合える。
・仕事以外でも自分の存在意義を確認できる。リフレッシュできる。
・精神面でも生活面でも支えてもらっているし、何より子どもが可愛い。
・人生の相談相手として信頼している。生活レベルに満足している。
・司法試験合格前から共に苦労してくれた恩人であり、結婚後も、子どもができてからも家庭を大事にしてくれている。
性別でわけてみると、男性弁護士は、「家族がいることで精神的に安定する」「妻や子どものために仕事を頑張れる」などといった自身の心境に対する意見が寄せられた。一方、女性弁護士からは「夫が弁護士という仕事に理解を示してくれている」「夫が育児や家事に協力的」など、夫の姿勢に対する意見が寄せられた。
また、「職業が同じだと価値観が似てくる。ワークライフバランスが取れているし、家事の分担も申し分ない。お互いに仕事に理解がある」「弁護士同士の結婚で仕事に対する理解もあり、特に不満はない」といった声が聞かれた。
【マイナスの意見】
・自己研鑽の時間が減少した。
・大変なことが多い。弁護士経験が増えるにつれて収入は大幅に増えたのに、生活水準を落とせなくて生活費も増えている。
・体裁で結婚相手を選んでしまった。
1回目:既婚の弁護士 6割が「結婚相手を見つける上で、男性弁護士は有利、女性弁護士は有利だと思わない」
3回目:未婚弁護士の8割「結婚したい」
4回目:弁護士の結婚・恋愛事情「若手は、経済的に結婚が厳しくなっている」