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2015年10月22日 20時06分

乙武さん「子どもに平等なチャンスを」 児童扶養手当の増額求める「ネット署名」開始

乙武さん「子どもに平等なチャンスを」 児童扶養手当の増額求める「ネット署名」開始
左から渡辺由美子さん、乙武洋匡さん、白河桃子さん

ひとり親世帯に対して、政府からお金が支給される「児童扶養手当」。その2人目以降の子どもへの増額を要望するインターネット署名活動が10月22日、始まった。この日、東京・霞ヶ関の厚生労働省記者クラブでは、署名を呼びかけるNPO法人などの有志が記者会見を開いた。

署名を呼びかける有志には、女優の沢口靖子さん、作家の乙武洋匡さん、ジャーナリストの田原総一朗さんら、各界で活躍する計49人が名を連ねる。記者会見には、世話人で「認定NPO法人フローレンス」代表理事の駒崎弘樹さんら6人が出席。駒崎さんは「貧困家庭への取り組みが、日本は大変ぜい弱だ」と訴えた。

●1人目の手当は約4万円なのに、2人目は5000円

児童扶養手当は、1人目の子どもには最高月額4万2000円が支給される(所得制限あり)。しかし、2人目になると月額5000円、3人目以降は月額3000円と、大幅に減額されるのが現状だ。

会見では、発達障害を抱える高校生1人と、小学生3人の子どもを持つ女性が発言。「余裕がなくて、いつも子どもに怒ってばかり。食べ盛りの子どもたちの食費だけでなく、将来のために貯金などができれば、子どもたちの笑顔も増える」と窮状を訴えた。

また、低所得家庭の子どもの学習支援等を行う「NPO法人キッズドア」理事長の渡辺由美子さんは「ひとり親たちは経済的困窮だけでなく、時間的困窮にも苦しんでいる」と指摘する。教育費や食費などにお金がかかるために働かざるを得ず、「子どもの面倒をみようと思えば、仕事を減らさなければならない」という現実があるそうだ。

3年間教員として教育現場に携わったことがある乙武さんは、そのときの経験をもとに、署名の意義を強く訴えた。

「経済的理由で子どもたちのスタートラインにばらつきがあることに対して、現場でもどかしさを感じていた。他者と同じだけのチャンスが平等に与えられる、本当の意味で豊かな社会を作るためにも、このキャンペーンを成功させたい」

今後は、オンライン署名サイト「Change.org」を通じて署名を集めていく。

・Change.orgの署名キャンペーンページ

(弁護士ドットコムニュース)

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