会社員としての経験を活かして〜消費者、中小企業の目線で紛争解決をフォロー
消費者問題をはじめ幅広い案件を手がける
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
学生時代に「1つのことに本気で打ち込みたいな」と思ったこときっかけでした。大学2年生から司法試験予備校に通い、4年生で初めて受験しました。何回か挑戦したのですがなかなか合格できず、一旦就職することにしたんです。一般企業で5年ほど働いたのち、ロースクールに入学して改めて受験し合格できました。
ーー注力分野と、その分野に注力している理由を教えてください。
事務所が消費者問題に注力していて、私自身も力を入れて取り組んでいます。「消費者市民サポートちば」という団体に所属し、悪質な業者に対する業務改善の申し入れ活動などをおこなっています。
事務所が事務局を務めている「消費者ネットちば」という団体でも活動しています。「千葉県の消費者被害を防止しよう」をモットーに、各自治体と連携してシンポジウムを開催したり、市の関係者の方と一緒に消費者のお宅を訪問してリコール製品を回収したりしています。
消費者問題に強いことが事務所のカラーではありますが、いわゆる「街弁」として、幅広い事件に対応しています。私も離婚や交通事故、債務整理、刑事事件など、消費者問題以外の相談も受け付けています。
どのような相談であっても、まずは依頼者の話をじっくり聞くことを心がけています。
ーー消費者問題について、どのような相談が寄せられるのでしょうか。
最近はネット通販関係が多いです。たとえば、「1回限りの購入のつもりが定期購入の契約をしていて、解約しようにも業者と連絡がつかず困っている」などの相談を受けます。
他には、出会い系サイトでのトラブルもあります。サイトを通じて知り合った人から、「連絡先交換にはポイントを購入する必要がある」などと言われてどんどん課金してしまい、結果的に数百万円を支払ってしまった、といったケースです。
ーー弁護士として活動してきた中で、印象的だったエピソードを教えてください。
覚醒剤を密輸したとして起訴された事件で、実質無罪を獲得したことが印象に残っています。運んだものが覚醒剤だと知らなかった、つまり「故意はなかった」という主張が認められたんです。
証拠はメールでのやりとりが多く、「相手から荷物を運ぶように依頼されたのはこの時期で、こういう言葉を使って依頼された」「その後の指示で覚醒剤だと気づくポイントがあったのか」「どういう形で持ち込まれたのか」「逮捕後の供述」といった証拠をもとに、本人に故意がなかったことの裏付けを積み上げていきました。
今はコロナの影響で小康状態ですが、千葉県は成田空港があるので、少し前までは、同じような事件が結構あったんです。この事件は裁判員裁判だったこともあり、印象に残っています。
「強み」の企業法務にも力を入れたい
ーー今後の展望を教えてください。
大前提としてはひとつひとつの案件にきちんと対応していくことです。それをベースに少しずつ案件の数が増えていって、依頼者の悩みを解決し、少しでも社会をよくすることに貢献できればと思います。
今後力を入れたいのは、企業法務です。特に顧問先を増やしたいですね。企業で働いていたときから企業法務に携わっていて、特に契約書のチェックには慣れています。実際に働いていた経験から、企業がどういうところなのかわかるので、依頼者の悩みも具体的にイメージしやすいです。企業法務の経験は強みの1つだと思うので、仕事でも活かしていきたいと考えています。
法務部がないような中小企業の中には、契約書を作っていないなど、トラブル発生のリスクが高いところが少なくありません。そういった企業に対しては、起きてしまったトラブルの解決だけではなく、契約書の作成や新しいサービスを始めるにあたってのリスクチェックの段階から関わり、トラブルを生まない体制づくりもサポートしていきたいです。