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アクション俳優のケガを労災認定、立川労基署がレアな判断 日俳連、悲願成就へ前進
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アクション俳優のケガを労災認定、立川労基署がレアな判断 日俳連、悲願成就へ前進

イベントのリハーサル中に負傷したアクション俳優について、立川労働基準監督署が11月7日付で労災と認めていたことが分かった。芸能人などの「自営業者」であっても、労働者性が認められれば、労災の対象になるとされているが、実際に労災認定されるのは珍しいという。

労災が認められたのは、ガイズエンタティメント所属の加賀谷圭さん(52)。2016年夏、格闘アクションのリハーサルで腰を痛め、3カ月ほど仕事ができなくなった。労災が認められたことで、治療費と休業補償が受けられる。

ガイズの高瀬将嗣氏によると、アクションを得意とする同プロダクションでは、所属する俳優について労災保険料を納めているという。過去に所属俳優が撮影中の事故で負傷したとき、制作者サイドから十分な補償がなかったという苦い経験があるからだ。

俳優など「実演家」への労災適用をめぐっては近年、厚労省がリーフレット等で認められうることを発信している。しかし、撮影中の事故で左目を失明したフリースタントマンの労災申請が今年3月に却下されるなど、認められないことも多い。

高瀬氏は、日本俳優連合(日俳連:西田敏行理事長)で労災問題にも取り組んでいる。日俳連にとって、実演家への労災適用は長年の悲願だ。今回の労災認定に当たっては、労災保険料を払っていたことが考慮された可能性もあるが、「この判断を前例として、すべての実演家が救済されてほしい」と話している。

(弁護士ドットコムニュース)

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