ストライキも視野に未払い賃金などについて会社側と交渉していた格安航空会社(LCC)ジェットスター・ジャパンの労働組合「ジェットスタークルーアソシエーション」(JCA)は8月16日、争議権の行使をいったん見合わせると正式に発表した。
JCAは、8月14日の団体交渉で、(1)法定内・法定外の残業代ならびに法定外休日手当の支給については全対象者に法律上の時効を適用せず、過去の未払い分についてもおこなう、(2)組合事務所を可及的速やかに提供する、と会社側が回答したことを評価した。
JCAはこれまで、会社側と事務折衝や団体交渉を続けてきたものの満足な回答が得られなかったとして、8月3日に争議権(ストライキ権)を確立。8月17日以降の争議権行使を検討していたが、ストライキは当面おこなわれない見通しとなった。
これまで要求していた通勤手当や掲示板の設置許可などについては、争議権を確立した状態で引き続き交渉を継続するとしている。