女性にAED(自動体外式除細動器)を使ったところ、警察に被害届を提出されたとする男性の主張を取り上げた「ABEMA Prime」の報道(1月20日配信)について、ABEMAは2月25日、投稿者に話を聞いたものの「10年ほど前の事案につき、事実関係の詳細の確認が十分とはいえないまま放送」したと釈明した。
ABEMAでは現在、事実関係について再取材を進めていて「今後、番組で適切に対応する方針です」としている。
●事実関係の確認「十分といえないまま放送した」
ABEMAは2月25日、公式サイトを通じて「『ABEMA Prime』のAED企画について」とする声明を発表した。
1月20日放送の企画で、「AEDで助けた女性から被害届が出された」という内容のSNSの投稿を紹介したとした上で、「番組としては、投稿した男性に事前にお話を伺ったうえで紹介しておりましたが、10年ほど前の事案につき、事実関係の詳細の確認が十分とはいえないまま放送していました。なお、当局への取材を含め事実関係について再取材を進めており、今後、番組で適切に対応する方針です」と説明した。
ABEMAによれば、企画の制作趣旨は、「AEDの使用を躊躇しない」というものだったという。
「下着を外さずに救命する方法の専門家による実演や、『AEDで女性を助けても、事件になる可能性は極めて低い』という弁護士の見解を紹介させていただいております」(声明から)
1月20日の番組が取り上げた男性のエピソードが真実だったのか不明だとして、番組のあり方やその後の対応がSNSやメディアにおいて問題視されていた。