検察組織トップの検事総長に新たに就任した川原隆司氏(61)が8月12日、東京・霞が関の最高検察庁で記者会見を開いた。
検察で不祥事が相次ぎ、組織へ厳しい目が向けられる中、川原氏は「検察活動は、国民の信頼を基盤に成り立っていることを肝に銘じる」と述べた。
●法務省で刑事局長や事務次官を歴任
川原氏は東京都出身。慶應大学法学部を卒業後、1989年4月に検事に任官した。
これまで東京地検や東京高検で刑事部長をつとめたほか、法務省では大臣官房長、刑事局長、事務次官を歴任。2025年に東京高検検事長に就任していた。
検事総長の就任にあたり、会見では次のようにあいさつした。
「昨今、検察に厳しい目が注がれている状況にあります。検察活動は、国民の信頼を基盤に成り立っていることを肝に銘じ、高い倫理観を持つとともに、常に『検察の理念』に立ち返り、適正に検察権を行使していくことが重要と考えております。
全国の検察職員が、高い倫理観を持って、適正に検察権を行使して、国民の信頼に応えられるよう、検事総長として全力を尽くしたい」
●「働きやすい職場環境の構築に努めたい」
検察では近年、不祥事が相次ぎ、「組織の自浄作用が働いていない」といった批判も強まっている。
会見では、「検察組織に第三者委員会などの外部の目を入れたほうが良いという意見があるが、どう思うか?」との質問が出た。
これに対して、川原氏は手元の書類に目を落としながら、次のように述べた。
「そうした指摘を受けていることは承知している。ハラスメントの関係でおっしゃられていると思うが、ハラスメントへの取り組みの徹底として、今年度中に調査をすることを決定している。ご指摘に対しては、こうしたことで対応し、引き続き働きやすい職場環境の構築に努めたい」