プロ野球・巨人の阿部慎之助監督が、都内の自宅で同居する長女(18)を押し倒すなどの暴行を加えた疑いで逮捕された。
報道によると、5月25日夜、都内の児童相談所から「娘が暴行を受けている」と110番通報があり、事件が発覚した。
長女と15歳の次女のけんかを止めようとした阿部氏が、その際に暴行に及んだとみられ、警察の取り調べに対して容疑を認めているという。
阿部氏は翌26日未明に釈放され、その後、監督を辞任することが発表された。
阿部氏が開いた記者会見では、殴る、蹴るなどといった暴力はなかったという娘の思いが書かれた手紙が代読されたという。
今回のように逮捕後すぐに釈放されたケースでは、今後どのような刑事手続きが想定されるのか。元検事の西山晴基弁護士に聞いた。
●不起訴や厳重注意で終わる可能性も
──阿部氏は釈放されましたが、今後どのような処分が考えられますか。
家庭内の暴行事件では、被疑者を逮捕した場合、被害者保護の観点から、いったん勾留したうえで、被害者が避難したり、転居やシェルター保護を受けたりする時間を確保するケースが少なくありません。
そのうえで、被害者が処罰を望む場合には、事案に応じて刑事処分が科されます。暴行罪であれば、一般的には罰金刑となるケースが多いです。
一方、今回は逮捕後に釈放されていることから、警察が「被害者保護のために身体拘束を継続する必要性までは高くない」と判断した可能性があります。あくまで家庭内トラブルの側面が強いと判断された可能性もありそうです。
今後は、警察による任意の取り調べが続けられ、被害者の処罰感情なども踏まえながら、次のような対応がとられる可能性があります。
・警察での「厳重注意」で終了する ・検察に書類送検され、「不起訴」となる ・略式手続きによる「罰金刑」になる