スタッフの来場客誘導をめぐって批判が広がっているK-POPイベント『KCON JAPAN 2025』について、イベントを運営していた会社が、公式ホームページで「ご不快な思いをおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。
一方で、SNS上でスタッフ個人に対する誹謗中傷もあがっていることから「個人を特定する過剰な行為や、身の危険を感じさせる投稿などにつきましては法的措置を検討せざるを得ない」と注意喚起した。
ネット上の誹謗中傷問題にくわしい弁護士も「個人を特定してネット上に晒す行為には、名誉毀損、肖像権侵害、プライバシー権侵害など複数の法的問題が生じる可能性があり」と警鐘を鳴らしている。
●「このような状況を招いたことを深く反省しております」
問題となったのは、K-POPイベント「KCON JAPAN 2025」のスタッフ対応だ。来場客の見送りを管理・誘導する、いわゆる「剥がし」が荒っぽいと不満の声が上がった。
「剥がし」の様子を撮影した動画が投稿されたり、対応していたスタッフを指す「シュシュ女」というワードがXのトレンドに入ったりするなど、炎上騒ぎになっている。
イベントを運営したスタートポイントは5月13日、公式ホームページで、スタッフの勤務態度に「不適切な点」があったことを認めて謝罪。
「このような状況を招いたことを深く反省しております」「弊社全体で勤務態度に関する教育と指導を徹底してまいります」などとしている。
一方で、スタッフ批判が激化していることから「個人を特定する過剰な行為や、身の危険を感じさせる投稿などにつきましては法的措置を検討せざるを得ない」とも記している。
●特定や晒し行為をした人は法的リスクあり
誹謗中傷にくわしい清水陽平弁護士は、弁護士ドットコムニュースの取材に「特定・晒し行為をした側が、名誉毀損罪や侮辱罪で刑事責任を問われたり、民事訴訟で損害賠償を請求されるリスクもあります」と述べている。