最近、久しぶりに東京ディズニーリゾートを訪れた人が、ベンチに大量のぬいぐるみを置いている人を見たとXに投稿し、話題になりました。
投稿した人によると、そうした人を複数見かけたといい、「ベンチに座れる人が減っているし、見ているだけで不快」と苦言を呈していました。
近年、東京ディズニーランドや東京ディズニーシーにぬいぐるみを持ち込む人をよく見かけます。飲食店で料理と一緒に撮影したり、友人たちと持ち寄って集合写真を撮影したりと、その楽しみ方は多様で、「ぬい活」とも呼ばれています。
一方で、東京ディズニーリゾートにぬいぐるみを持ち込む人たちに対して、他の来場者からの批判もあります。どこに線引きがあるのでしょうか。運営会社のオリエンタルランドに聞いてみました。
●3月にもパレードの場所取りで話題
今年3月、東京ディズニーランドでパレードの場所取りをしたグループがSNSで話題になりました。このグループは、複数のレジャーシートを敷いた上に、大量のぬいぐるみを並べていました。投稿された写真を見る限り、少なくとも40〜50体のぬいぐるみが確認できました。
この投稿をめぐり、「1人で何体持ち込んでるの?」「パレードやパークの景観と合わない」「不快だけど、禁止するのはやりすぎだと思う」など、SNSでは議論となりました。
ぬい活は一般化しており、東京ディズニーリゾートでぬい活を楽しむ投稿は、SNSにも多数あります。一方で、ディズニーの世界観を大事にしたい、楽しみたいという来場者たちからは、理解できない側面もあるようです。
●「他のお客様のご迷惑になるおそれがある場合は…」
では、「ぬい活」はどこまで許されるのでしょうか。
運営企業のオリエンタルランドの広報担当者は、弁護士ドットコムニュースの取材に対し、次のように回答しています。
まず、ぬいぐるみを持ち込むことに対して、注意したり禁止したりしていることはあるかという点についてです。具体的なサイズや量などについては回答を得られませんでしたが、次のようにコメントしています。
「他のお客様のご迷惑になるおそれのあるものについてはお持ち込みをご遠慮いただいております」
次に「ぬい活」について尋ねてみました。パーク内の「ぬい活」についても、注意事項や禁止事項がないか確認したところ、「他のお客様等のご迷惑となるおそれのある場合、お声がけさせていただく可能性がございます」とのことでした。